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第193回名作落語の夕べ 江戸落語、上方落語聴き比べ 江戸編 [落語]

第193回名作落語の夕べ 江戸落語、上方落語聴き比べ 江戸編
於:桜木町 横浜にぎわい座

春風亭昇りん『垂乳根』
立川志の八『だくだく』
三笑亭夢太朗『時そば』
三遊亭兼好『巌流島』
桃月庵白酒『宿屋の富』

午前中は動物病院に猫のワクチンを打ちにいく。
行くときはキャリーに入れるのも一苦労で、車の中でもあおーんあおーんと叫び倒す。
病院に着くとまさに「借りてきた猫」で黙り込み、診察台に上がるとミルクは固まり、シュガーは先生にハーッという。診察が終わればあれだけ嫌がっていたキャリーに自分から入り込み、帰りの車の中では一声も叫ばずキャリーの中から窓の外を眺める余裕っぷり。あとは帰るだけってわかるんだねえ。

台風がそれて気温が高くなったので、久しぶりに横浜までバイクで。
1時間半ほどでにぎわい座に着き、ちょっとした遠出としてはちょうどいい距離。

今日は江戸落語と上方落語で違いのある噺を並べ、その江戸落語の方を演るという企画のようだ。
だからなのか、前座を除いた出演者4人で江戸四派がすべて揃っている。

昇りんさん、達者。
最初こそちょっとぎこちない感じがしたものの、噺が進むに従ってどんどんスムーズになる。
滑舌もよくて聴きやすい。
名前がお経になるところで終わり。

志の八師、いい声でいいテンポ。
なんとなく志の輔師に通ずるような。
これもまた聴いていてすごく心地良い。
「血がだくだくっと出たつもり」のあとで「、というサゲを言ったつもり」ともうひと加え。

夢太朗師、「落語を演ったつもり。……ではこれで」と志の八師を受ける。
噺に入る前に江戸時代の蕎麦屋の屋台や時の数え方などをしっかりと説明して丁寧な印象。
蕎麦をたぐる仕草が……んん? 箸と丼が一緒に上下しているような……。

兼好師、旅の話から乗り物の話へ移り、そこから船の話に。
豪華客船での仕事の話になり、「ああいう船に乗る方たちですからすごく品がいいんです。……別にここにきている方が下品と言ってるわけじゃないですよ」で何故か爆笑。白酒師も言ってたけど野毛だからなあ……。
若い頃は花見の時期に屋形船で小噺をやるという仕事があったらしく、船から船へ飛び移ったりしたという。花見客が小噺などを聞くはずもなく、そこが一番ウケていたという。
『巌流島』は久しぶり。やはり周りでわいわい言っている外野の江戸っ子たちのヤジがいかにも兼好師っぽくて楽しい。

白酒師、野毛も印象が変わった、お洒落なジャズバーなどもあるという。以前は桜木町の駅を降りて右へ行くか左へ行くかで評価はまるで変わり、「アイツ右(野毛方面)に行ったぜ!?」と後ろ指を指されたのだとか。なのでにぎわい座もあまりきたくなかった、なんなら関内から歩いてきたかったという。そこまではさすがに大げさだろうが、まあ酔っぱらいの街っていうイメージだからなあ。
昔はひとつの街で同じ職種が集めってイメージが固まったことがあり、馬喰町は宿屋の街とつながっていく。
やはり古今亭、キッチリとしてるなあという印象。もうなんというかすべてのパーツが無駄なく組み立てられているような。

帰りはのんびりと流して帰ろうと思っていたら道が空いてて1時間ちょっとで着く。早っ。
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