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第30回 僕のらくご道 三遊亭天どん独演会 [落語]

第30回 僕のらくご道 三遊亭天どん独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

開口一番(見習い岸くん)『新作(誘拐)』
三遊亭天どん『だくだく』
三遊亭ふう丈『第2ボタン』
三遊亭天どん『新作(叱られる)』
柳亭左龍『鹿政談』
三遊亭天どん『愛宕山』

改装されていたなかの芸能小劇場に。……これ何が変わってんの? 天どん師によれば舞台の板などが綺麗になったりしているそうだが、客席などはまったく変わらず。これはアレか。お役所の予算消化のアレとかそういうやつか。

まずは見習いの開口一番。まだ名前がついていないらしく、ふう丈さんによれば「岸くん」だとか。他の場所で落語をやったときは、ネタ帳に「岸くん」と本名が書かれているそうな。でも頭も坊主にして入門間近っぽい。ていうかまだなんだ。ていうか入門前に高座出ていいのかな……。
初めて人前で新作を披露するそうな。初めてとは思えないほどしっかりとしたストーリー展開。天どん師っぽい巻き込まれ系の噺で、ひねりがあるのもそれっぽい。

天どん師の一席めは「最近演るのが楽しい」という『だくだく』。
いつもは同じ噺は3ヶ月くらいはやらないようにしてるそうだが、今日は先週演ったこの噺をまた演るとのことで、「その会に来た人います? ……いないから大丈夫」とか。
部屋の広さが百畳敷で大奥まであるのがおかしい。
確かにこういうふたりでわちゃわちゃキャッキャッしている噺は天どん師にすごく合ってると思う。このとりとめのなさというか話がまったく進まないというか。

二席めもまさにそんな感じ。60歳と40歳のおじさんたちが「高級喫茶店でアンティークのカップを壊してしまったけれども店員に叱られたくない」と延々と「どちらが謝るか」を押し付け合う噺で、正直中身はほとんどないに等しい。けどそれが楽しい。屁理屈や無茶苦茶な理論が飛び交い、どんどんカオスになっていくグチャグチャ感がいい。

左龍師、私が落語を聴き始めるきっかけとなった「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」の最初期に出演し、この噺を掛けていた。そのため、この噺は繰り返し何度も何度も聴いていた。
そんなに間隔を開けず、誰かも(龍玉師だったか)『鹿政談』を演っていたので、当時はポピュラーな演目なのかと思っていたが、そうでもなかった。ここ10年で2〜3回しか高座で聴いてない。まあ多分上方の噺なんだろうが。
でまあ10年以上前に聴いていた記憶とほぼ変わらず。その当時から完成されていたということか。

天どん師の三席めもおじさんたちがふたりでキャッキャッしている噺。一席めで「今日は三席ともおじさんが言い争いをしてる噺です」と言っていた予告通りだった。
いい加減な一八のキャラが天どん師によく似合う。なんとなく投げやりな感じとか。

終演後は久しぶりに中野のサンモール横のごちゃっとしたところの焼き鳥屋で飲む。ふたりで3000円いかない。安い。

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