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むさしの落語会 兼好・こみち二人会 [落語]

むさしの落語会 兼好・こみち二人会
於:三鷹 武蔵野芸能劇場

三遊亭じゃんけん『つる』
三遊亭兼好『饅頭こわい』
柳亭こみち『宿屋の富』
柳亭こみち『反対俥』
三遊亭兼好『禁酒番屋』

昨日は大学時代の友人たちと飲む。
で、そのうちのひとりが4月に結婚するという。
しかもひとまわり下の女性だという。写真も見せてもらったがかわいらしい。まったくもって腹立たしく、舌打ちで祝福をする。
式は軽井沢で行うといい、また舌打ちが出る。4月14日だという。……うん? 14日? なんか覚えが……。
て昨日チケット販売が始まった「けんこう一番!」の日じゃないか。さっき予約したから覚えてるのか。
しかもその日は渋谷で「落語フェスティバル的な」もある日じゃないか。
……さすがに「その日は落語があるから式には行けない」とは言えないので、すぐさまキャンセルの連絡を入れる。それっきり返事が来てないけど大丈夫かなぁ。

さて毎月のらくご長屋がいつものなかの芸能小劇場が改装中なので、会場と形態を変えて開催される。
今日はチケットは当日でいいかと思っていたのだが、知り合いが新聞か何かでこの会のチケットが当たったということで譲っていただく。ラッキー。

兼好師の一席め、こみち師はいつ会ってもテンションが高く、これは先輩たちに気を使って盛り上げるためにやっているのかと思ったのだが、どうもこれはそうじゃなく、単に自分がやりたいからそうしているのに気づいた、とのこと。「これまで頭いいと思ってたけど、実は頭良くないんですね。でも馬鹿じゃない」。褒めてるんだかけなしてるんだか。
噺は最近割りとよく聴く『饅頭こわい』。
物語の発端となる「蛇に追いかけられた」と訴える松公の、目の動きだけで緊迫感が出る。
兄貴分の「なんか面白い話ねえかい」というのを受けて「鶴はなぜ鶴っていう名前になったのかというと……」と話し出すのだが、「その話さっきも聴いた、あんまり面白くなかった」とバッサリ斬られてしまうのがおかしい。

こみち師は真打昇進後初めて。
いつもハイテンションとのことだが、さすがに午前中は調子が上がらないのか口が回らない。
「いかに自分が兼好師を尊敬しているか」を語るが、口が回っていないので信憑性はいまいち上がらない。
噺に入っても調子は上がらず、珍しく大きめのミスを連発する。
こみち師が初めてという知り合いは「こみちさんてあんな感じ?」とのことだが、いやいやいつもはもっと面白いですから。
私自身はこの噺で一番面白いところは「二番富が当たる」と言い張る男の妄想ぶりだと思うのだが、その話の聞き手を女性にしてしまったことでなんかいまいち笑えなくなってしまったかなあと思う。吉原の花魁を身請けするっていう話を女性相手にするって、ねえ。

二席め、紋付袴姿で『反対俥』。
自分でも「紋付で演る噺じゃねえなあ」と登場人物に言わせていたが、座布団の上でジャンプする仕草がわかりづらくなってもったいなかった。
途中でちらっと出てくるだけなんだけど、女性車夫の粋な姐さんがなんかやたらおかしい。

兼好師の二席め、好楽一門の年始の会について話す。
以前好楽師は西日暮里の急な階段の上にあるマンションに住んでおり、酔っ払うと転びそうになって危なかったという。兼好師が前座の頃は酔った師匠方の付き添いということでその階段を何往復もさせられたのだがちっとも辛くなかった、という。「嫌いな師匠ってやっぱりいるじゃないですか。その師匠のときには『師匠危なーいっ』っていうだけで手を貸さずに転んでるのを見てた」からだとか。「だからまたあのマンションに戻らないかなあと思ってるんですが。……でももう今はやられる側ですからね。じゃんけんとかやりそうですもんね」とじゃんけんさんに飛び火する。
そんなところから『禁酒番屋』に。
一升枡で酒を一気に飲み、その後の一息つくという仕草だけで大きな笑いが取れるというのはさすがだと思う。本来なら別に面白いところなど何もないはずなのに。

この会を主催している会社が賛助会員というかたちで会員を募集するという。
25000円払うと、この会社が主催している会のチケットをどれでも2年間で10回分もらえるという。3000円を超える会でもOKなのでお得とのことだが……。うーん……。さすがに25000円を一気に払うってのはね……。
前も書いたけど、この会社は半年以上も先の会のチケットを、かなり早い段階でまとめて買わせようというのが露骨過ぎてなあ……。ノーショウやドタキャンが怖いというのはよく分かるのだけど、こっちだってそんな先の予定とかわからないしなあ……。
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