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新春おもしろ落語 in 千寿青葉 [落語]

新春おもしろ落語 in 千寿青葉
於:北千住 千寿青葉中学校

三遊亭しゅりけん『味噌豆』
三遊亭兼好『初天神』
三遊亭鯛好『お見立て』
三遊亭兼好『替り目』

年に一度の千住民感謝デー。
いよいよ兼好師を無料で聴ける会なんてなくなってきた。
一応地域民のための会なのであまり他の兼好ファンにも教えてないけど、普段お世話になってる人たちにはちょっとしたしたお礼のつもりで会の情報を伝える。
今回で13回目というこの会だが、どうやら主催者も兼好師がいまや大人気の噺家だということに気づいているらしい。開始前の挨拶で「以前は兼好師匠のお嬢さんがこの学校に通っていたので人質という感じで受けていただいていたのですが、今はもう師匠の『男気』だけに頼っているのです。皆さん是非大いに笑っていただいて、師匠に『来年も来てもいいかな』と思っていただけるようにしてください」とのこと。任せろ。

しゅりけんさん、知り合いによると先日の両国寄席で初高座だったらしい。今日は2回め?
緊張しているかと思ったのだがそうでもなさそう。
何度か派手に間違えて「間違えました。えーと何だったっけ……」と。頑張れ。
大きな体に似合わず(?)結構声が高い。

兼好師の一席め、しゅりけんさんを少し紹介し、「最近は学校の落研である程度できるようになってからくるんですが、彼はそういうのはまったくないので温かい目で見ていただければ」。それは兼好師と同じですね。
「来年はどれくらい上達したかを確かめてもらえればと思います」。てことは来年もOK?
下の娘さんももう就職活動中だそうで、兼好師に噺家に弟子入りした時の状況を聞いてくるという。
「試験とかあったの?」「……試験? そんなことしたらみんな落ちちゃうから……」「どうやってアポイント取ったの?」「アポイント? ……いや師匠が散歩しているところをつかまえて……」「エントリーシートとかどうやって書いたの?」「エ、エントリーシート? ……って何? 履歴書みたいなもの? 特に……」みたいなやり取りの後、「参考になりません!」と言われてしまったとか。
そんな子どもの話から『初天神』に。
金坊の目の動きやおねだりを拒否された「ええ……」という表情、間だけで笑わせられるのはさすが。
団子の蜜を全部舐めてしまうところは会場中が大爆笑に包まれる。
お父つぁんは「連れてくるんじゃなかった」と連呼。サゲの金坊の「こんなことならお父つぁん連れてくるんじゃなかった」がよりわかりやすくなっている。おそらく普段落語を聴いたことがない人にもわかりやすく、という気遣いなんだろうと思う。

で、鯛好さんは逆にすごく不親切。
自己紹介も何もなく例えば好楽一門の話とかもしたのだが、そもそも落語ファン、それも圓楽一門に興味がある人じゃなければ鯛好さんが好楽師の弟子なんて知らないよ。二ツ目で三平師からお年玉もらったエピソードとかだって「正月は前座はお年玉がもらえる」なんて習慣だって落語ファンしか知らないって。そもそも鯛好さんが二ツ目だってことすら普通の人は知らないから。
噺も「お見立て」という郭用語の解説もなく、いきなりサゲに「いいのをお見立てください」って言われたって通じないって。
両国寄席で話すならそれでもいいけど、地域寄席だということを忘れてるのかなあ。

兼好師の二席め、酒のマクラの後に『替り目』。
俥屋とのシーンをバッサリトカットして酔っ払って家に帰ってくる形。これは初めて聴いた。
しばらく『替り目』だと気づかなかった。
その分うどん屋に燗をつけさせるところまでかとも思ったのだが「まだ行ってなかったのか! 元帳見られちゃった」でサゲ。その前の酔っぱらいが奥さんへの感謝を長めに。

16時前に終わったが、知り合いたちと飲みに。この時間に飲み屋が開いてるし結構賑わってるのがさすが北千住。
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