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第五十四回 一蔵ひとりの会 [落語]

第五十四回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『夏泥』『へっつい幽霊』『らくだ』

なんか風邪ひいたっぽい。
昨日は高校の部活の飲み会だったのだが、どうにも調子悪くて途中で帰る。
今日もなんだか鼻水とくしゃみが止まらない。
夜にちょっと遠くで開かれる会に行こうかとも思ったが、ひとりの会だけにしておく。

『夏泥』は「『ひとりの会』では去年やってなかった」とのことだが……まあ他の会では結構やってるよねえ……。
とはいえ今日の『夏泥』はこれまでに見た中でも最高にハイテンション。
泥棒も、入られた方もお互い声を張り上げて丁々発止のやり取りを繰り広げ、これが夏の暑さでやられちゃったかのようでおかしい。
ハイテンション落語ってのもたまに聞くと面白い。

ネタおろしの『へっつい幽霊』もそのテンションをやや引っ張っているのかテンション高め。
幽霊の長五郎がなんで死んだのか、というところで「博打で勝ったら長屋に泥棒が入られて、二尺八寸の段平物で……」「それはさっきの噺だ!」とくすぐりもバカバカしい。
「三木助型」とのことで、相棒に若旦那が出る形。
最近の柳家だと若旦那が出てこないそうで、コンパクトなのだそうだ。その形知らないや。
というか俺『へっつい幽霊』生で聴いたのは兼好師だけだった。
今ちょっと調べてみたら、兼好師は完全に三木助型のようで、最初に道具屋にへっついを返しに来るのが大阪弁の男、というところまで同じらしい。知らなかったなぁ。
閑話休題、へっついを貰った渡世人の熊さんはやはり一蔵さんは似合うねえ。
一蔵さんも勝負師だしね。

三席め、「『へっつい幽霊』長かった……でも今日は皆さんを疲れさせますよ! 夜の別の会なんか活かせませんから!」とまだまだテンション高め。
で「本名を馬、あだ名をらくだという……」というお決まりのイントロというか導入部に入ると笑い声が起こるも、「ホントにやりますからね!」と続ける。大ネタ続けるねえー。
さっきの『へっつい幽霊』も長五郎は「フグの毒にあたって死んだ」噺で、なんとなく今日の三席が微妙にリレーな感じになっている。
この噺もまたらくだの兄貴分が一蔵さんに合っている。
屑屋が「商いに行かねえと釜の蓋があかないんで。おふくろに女房にガキが三人……」と必死にアピールしているところに「ガキがいるのか。ガキ、かわいいだろう? ガキに会いたいだろう? ……優しく言っているうちに行ってきたほうがいいぜえ」と脅しをかけるのがおかしいというかおっかないというか。

風邪も抜けきっていないし、今日は早めに寝よう……。
タグ:春風亭一蔵
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