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黒門亭 第一部 2593回 [落語]

黒門亭 第一部 2593回
於:落語協会2F

三遊亭あおもり『牛ほめ』
入船亭小辰『鋳掛屋』
三遊亭金八『茶金』
柳家〆治『お化け長屋』
古今亭志ん陽『船徳』

雨なので電車で。
シトシトと鬱陶しい感じ。降るなら降るでもっとザーザー降ってさっさと上がればいいのに。

白鳥師のお弟子さんのあおもりさん、名の通り青森出身とのこと。白鳥師が前座名が出身地の「にいがた」だったからか。
「白鳥の弟子ということで『どんな新作をやるんだろう』とか『古典をやるならどんな破天荒な噺をやるんだろう』と思われているかと思いますが、習ったとおりの古典落語をやります」とのこと。
五月下席から前座として楽屋入りしたそうで、まだ黒門亭のめくりもなく、最初は訥々とした話し方でちょっと不安になるも、噺が進むに従って興が乗ってきたのかノリノリで話す。
「教わった通り」とは言いながら、さすが白鳥師の『牛ほめ』は普通とは違う。家を褒める稽古を三日三晩不眠不休で続け、伯父さんの家に着く頃は過労死寸前、というメチャクチャさが面白い。

小辰さん、そのあおもりさんをいじる。普通前座さんは「兄さん、お茶です」とお茶をいれてくれるそうだが、あおもりさんは「兄さんお茶でもどうぞ」と出してきて、「どちらが上なんだかわからない」とか。
また、高座を終えた前座さんに「今日のお客さんはどう?」と聞くことが多いそうで、大概は「今日のお客さんはよく笑ってくれます」とか「今日はちょっと重いです」とか返ってくるのだが、今聞いてみたら「寄席に飽きたお客さんですね」と答えたとか。どういうことだ……。言葉のチョイスがおかしいのは師匠譲りか。
小辰さんの『鋳掛屋』、ワルガキ共のひとりひとりの言動が個性があり面白い。「君には細君はあるかね!?」「おまわりさんかお前は!」というやりとりがおかしい。

金八師、『茶金』は高座で聴くのは初めてかも。
まあ面白かったんだけど、途中でいきなり政治ネタぶっこんでくるのやめてくれないかな。
最近噺の途中に安保法案だとかについて反対表明を入れてくる人いるけど、そういうのいらないから。
落語聴いてるときにそんな話聞きたくないんだよなぁ。でもってこれが結構ウケるし、ものすごい勢いで手を叩く人もいて、あーーーーうっぜえーーーーー。そんなことしてまで拍手欲しいのかよセコいなあ。どーーーもこのマスコミから芸人に至るまでみんながみんな揃って反対っていうこの風潮が気に入らない。
やるんならどっかの漫才師みたいにそれをネタにした新作作るとか、もっと遠回しに巧みに含ませるとか、もうちょっとうまくやって欲しい。どこかで聞いたことのあるような意見なら別に聞きたくない。
エンターテインメントの場で嫌な気分にさせないでくれ。

〆治師、なぜかめくりが扇兵衛師になっていて、客席がざわついて前座さんが直す。
「申し訳ありませんできた」と頭を下げる前座さんに「名前なんてどうでもいい」という〆治師。
キッチリとした一席。

「ネタ出しをした時はこんなに涼しくなるとは思わなかった」とボヤく志ん陽師。
「暑い夏だと思いながら聴いてください。なんなら冷房止めましょうか?」となんとか夏の雰囲気に持って行こうとする。
私の中で志ん陽師はボヤき芸になっている感じ。噺もボヤく場面のあるものを演っている印象がある。
ボヤいているときの口調が結構特徴的な気がする。

終演後は久しぶりにアメ横に行ってカットスイカを食べる。
最近バイクで行くことが多いから行けてなかった。これだけは電車で行くのも悪くないと思える。
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