SSブログ

第二十七回 大手町落語会 [落語]

第二十七回 大手町落語会
於:大手町 日経ホール

三遊亭天どん『初天神』
三遊亭兼好『粗忽長屋』
五街道雲助『品川心中』
柳亭市馬『締め込み』
柳家権太楼『鰻の幇間』

久しぶりにちょっとお高めの落語会へ。
割とギリギリに前売り券をとったら一番端の席だった。まあしゃあねーか、と思ったらもう少し後ろの席は結構空いてて、真ん中あたりにも座れた様子。なんだー。

前座もなくいきなり天どん師。
「こう見えても真打なんですよー。今日から鈴本の夜席でトリをとるんですから。チケット仲入りのときに売りますから買ってくださいねー。でも今日は前座の役割で空気を作らなきゃいけないので前座噺をやりますよ。安心してください、古典やりますからね。でも大手町落語会に出た、という傷痕を残さなきゃいけませんから」と大胆にアレンジした『初天神』をかける。
「親子のふれあい」とか「親子の駆け引き」とか一切なしで長屋からさえ出て行かない。
天どん師らしくシュールな改作というか、とにかくバカバカしくて楽しい。

兼好師、マクラで天どん師に毒を吐いていたら本人が乱入してきた。天どん師はよく乱入してくる。
話を聞かない兄貴分が陽気でおかしい。
気のせいかいつもより押しが足りないような……。

雲助師、ずっと聴きたいと思いながらこれまで縁がなかった。
落ち着いたいい声ですごく聴きやすくて心地よい。
三人の弟子の中では、龍玉師が一番雲助師に似ているのかな。

仲入り後の食いつきに市馬師。
夫婦喧嘩の場面を長めに。気の強いおかみさんの逆襲が面白い。
泥棒との酒盛りはほんの一瞬なので、ほぼ夫婦喧嘩しながらのノロケ話になっている。
兼好師もそうなんだけれども、市馬師の噺は登場人物の間に愛があって聴いていて心休まる。
市馬師の人柄が出てるんだろうなと思う。

権太楼師、あの高音の声でヨイショする一八がとにかく楽しい。
騙されたと気付くあたりから女中に八つ当たりで説教をするあたりは本当におかしくてずっと笑いっぱなし。
一八の必死さとかモヤモヤとかが伝わってくる。やっぱりすごいなー。

五人とも異なる個性のハイレベルな高座を楽しめた。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0