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一個人 × 吉田食堂 PRESENTS 扇辰[朝]ひとり [落語]

一個人 × 吉田食堂 PRESENTS 扇辰[朝]ひとり
於:三越前 お江戸日本橋亭

入船亭扇辰『鮑のし』『藁人形』『ねずみ』

朝9時半から始まる落語会。
前回は兼好師で、そのときに予約していた。
その後、家具を買ったら配送が今日の午前中になるとのこと。間ぁ悪いなー。彼女がぶつぶついっていたけど知らん。

「全国の皆さん、おはようございます!」とラジオ体操のような第一声。
「鈴本の早朝寄席より早い、しかも今日は夜席に高座があるから、一日に二回ピークを持ってこなきゃならない、辛い」といいながらも、「なんか今日は調子がいいな、二席の予定でしたが三席やりましょうか」と大サービス。客席から大きな拍手があがる。「『寿限無』『たらちね』『子ほめ』ね」と前座噺を挙げるが、それはそれで聴いてみたい。

『鮑のし』は人がいいけどちょっと足りない甚兵衛さんが軽すぎずくどすぎずいい感じ。
口上を覚えきれない甚兵衛さんに対してため息をつくおかみさんもおかしい。
鳶頭から教わった熨斗の根本をまくし立てる場面では、やや噛み気味か。「午前中はダメですね、舌が回らない」とのこと。

そのまま二席めに入る。
『藁人形』は初めて聴く。これも千住の噺なんだ。しかし『もう半分』とか、あまりいいストーリーの舞台にはならないなあ。
花魁の酷薄さが空恐ろしい。

二席めが終わって仲入りというときに「お仲ー入りー」という声と幕が閉まるのを制し、「11時までに出なきゃいけないんだよね? 時間足りないからこのままやろう」とありがたい提案。
「でも着替えようか?」と舞台上で生着替え。辰のこさんに着物を掛けてもらい、帯を締める。さらに羽織を掛けてもらって紐を結ぶ。なかなか見られない貴重な場面を見せてくれた。
はーああやって着てるんだ。粋なもんですな。

『ねずみ』、先週に弟子の小辰さんのを聴いてとても良かったのだが、さすが師匠、それよりもさらにいいものを聴かせてくれた。
メリハリが効いて鮮やか、卯之吉の子どもらしさも素晴らしい。
でもやっぱり小辰さんは扇辰師に似てるね。当然といえば当然だけど。

朝からいいものが聴けて大満足。
タグ:入船亭扇辰
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