SSブログ

五代目圓楽一門会 若手落語会@ひらい圓蔵亭 [落語]

五代目圓楽一門会 若手落語会@ひらい圓蔵亭
於:平井 ひらい圓蔵亭

三遊亭兼矢『つる』
三遊亭栄豊満『写真の仇討』
三遊亭萬丸『小言念仏』
三遊亭楽八『浜野矩随』

朝は晴れていたのに家を出る頃にはあやしい雲行き。うーん。とはいえバイクで行けば20分くらいなのに電車で行くと乗り換えもあったりして倍近くかかるんだよなあ。ということで勝負をかけてバイクで。会場に着く頃には本降り。チキショウ。

ひらい圓蔵亭は初めて行く。
橘家圓蔵師の晩年の自宅を公開しているそうで、記念館のようになっているので開演前に見て回る。
私の圓蔵師のイメージといえば子どもの頃にCMでみていた「メガネすっかり曇りなし、料理すっかり食うものなし」とエバラ焼肉のタレかなあ。

兼矢さん、先日の二ツ目まつりの様子をマクラに。落語だけでなく、個人の出店のブースも出ていたそうで、そこで起こっていたポンコツエピソードをたっぷりと。たとえば兼太郎さんのブースでは似顔絵とミット打ちをやっていたそうで。新ニッポンの話芸ポッドキャストで誰かも言っていたが、兼太郎さんは今ミット打ちで受ける方にハマっているそうで、お客さんにミット打ちをやってもらったそう。で、女性のお客さんのミット打ちを受けたらその女性がムエタイ経験者だったらしく、そのハイキックを受けて兼太郎さんが右手をグネってしまってその後は似顔絵が描けなくなったのだとか。落語っぽいなあ。
さて噺に入ると八五郎とご隠居の会話が長く続く。首長鳥がつるになる理由は通常ならばご隠居の茶目っ気なのだが、今日の兼矢さんのだと会話の流れからご隠居が知ったかぶりをせざるを得ない状況に。
しかも「説はふたつある」と白髪の老人以外の新しい説を持ち出してくる。八五郎が桶屋の半公に披露するときはそのふたつが混ざり合い、よりカオスな状況になっていく。
そのカオスぶりが面白いのだが、新しく追加した説がいまいちピンとこないというか、ちゃんと理解できないというか、話の流れが強引というか。もっとシンプルな方がわかりやすいと思うんだけど。
終演後にお見送りに出ていた兼矢さんに聞いたらオリジナルらしい。「噺を魔改造しちゃいました」とのこと。

栄豊満さんは初めて聴く噺。芸協の若手がよく掛けるそうだが、そもそも芸協の芝居はほとんど行かないしなあ。
なんというかちょいグロというかあんまり掛からないのもむべなるかな、という感じ。

萬丸さん、師匠と同様にマクラの間はメガネをかけたままで、噺に入ると外す。……完全に見た目の印象なんだけど、掛けているメガネがまん丸メガネなので、漫画に出てくるようなつるの部分がヒモになってるメガネが似合いそう。
そんなメガネで『小言念仏』やってたら面白そうだなーなんて思いながら聴いていた。

楽八さん、割と好きなんだけど高座を聴くのは久しぶり。
『浜野矩随』は圓楽一門では特別な噺っぽい。特に入れごとやアレンジを加えたりせず、オリジナルに忠実にやっている印象。ちょっと硬いかなという風にも思ったが、慣れていけばもっとよくなるんだろうなーとも。

終演後に外に出るときれいに晴れている。おっ、やったラッキー帰りにスーパー寄って酒でも買って帰るかーなんて呑気にバイクで走っていたらみるみるうちに暗雲が立ち込めて強風が吹く。バイクが風に煽られて横に流されてなんの。安全運転を心がけていたらまたもや雨。今日は全国的に天気が不安定だったようで。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能