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第百九回 一蔵ひとりの会 [落語]

第百九回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『厩火事』『野晒し』『阿武松』

昨日は高校の時の友人たちと飲み。そこで友人のひとりが上野動物園のパンダ観覧に当たってひとり分余っているというので便乗させてもらう。友人のダンナと子どもとお母さんに俺が加わるって。と思ったら子どもがグズったらしく、ダンナと子どもはこないらしい。んん? 女性の友人とそのお母さんと一緒にパンダ見に行くってどんな状況だこれ。まあ友人一家についていくっていうのもなかなかおかしいんだけれども。
初めてシャンシャンも見ることができ、双子パンダと母親のシンシンも見ることができた。ふおおおおかわええ。シャンシャンは見るだけの列と写真撮影可の列に分かれ、写真撮影の列は80分待ちだという。おおう。いつもなら待つんだけど、一蔵ひとりの会が控えてるからなあ。
というかせっかく完全予約制になった上野動物園に入れたのに、パンダを見終わったところで友人と分かれて速攻で出る。もったいないけど仕方ない。

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Nikon Df

上野から神保町までバイクで10分ばかり。結構飛ばしたが、らくごカフェに着いたのは開演5分すぎ。始まってるかと思っていたらまだ始まってなかった。まだ他にもきていない人がいたようで、ちょっと待っててくれたのだろうか。

一席め、春の真打の披露目も終わり、いよいよ秋の真打のポスターが解禁になったそうだ。
これまでの一蔵さんの来し方の話から出身中学に落語をしに行った話に。当時は不良だらけだったそうだが、最近はもう不良自体がほとんどいないそうだ。
よくある感想文などもよく『生徒の作文』風にネタにされているが、そういうネタにもならないほど真面目なものだったそうだが、ひとりだけ「お母さんが一蔵さんとクラスメイトだったそうです」という感想文があったという。
「こういうのも縁ですね。でも一番不思議なのが夫婦の縁」とまあよくあるつなぎ方で『厩火事』に入る。
おさきさんは愚痴を聞いてもらいたいだけで別れるつもりなんかなかったのに、いつの間にか旦那に追い込まれているのがおかしい。
今日は噺のブロックがちょいちょい順番が変わっている。

二席め、噺家になって一番残念なことは趣味がひとつ減ってしまったことだという。
トラック運転手をしていた頃はトラックで名人上手のCDをよく聴いていたそうで、圓生師は眠くなるので運転には向かず、志ん朝師はアクセルを踏みたくなり、談志師は……とサゲる。
仕事が午前中で終わることもあったそうで、そうすると池袋演芸場に通っていたという。池袋は途中で外に出ることができるので、昼席がハネた後に外で5~6杯のみ、酔った状態で戻ってくるのが最高だったそうだ。それができなくなったのが寂しいという。
客の趣味につきあっていろいろなものを経験したそうだが、釣りは性に合わなかったらしい。そもそも生きた魚に触れないんだとか。魚だけでなく生き物全般がダメで、自分ちの猫以外は怖くて触れないんだそうだ。ちょっと意外。餌のゴカイなども自分ではつけられないのに、ビギナーズラックで一蔵さんだけがヒラメを釣ったこともあるそうで。「ゴルフなら客がOB打ったら私も横に打つとかできるけど、釣りはヨイショができないからダメ」だそうだ。そんな理由あんまりないけどね。
釣りの話題から『野晒し』に。
「ハゼを釣ってくるから大根でも煮て待ってなさい」という隣の先生のお決まりのセリフだが、「先生ね、ハゼ釣ってきたことなんて10回に1回じゃないですか。いつも俺は大根だけ食ってんだ。昨日も大根食って腹一杯になって寝ていたら……」と大根を掘り下げる。大根について言及しているのは初めてだな。こういう小ネタがあると楽しい。
やっぱりさいさい節は控えめに。

三席めは相撲の夏場所が千秋楽だったことから相撲の話に。両国には「噺家席」というのがあるようで、おそらく永谷だと思うけど企業が噺家にチケットを回してくれるのだそうだ。たまに市馬師などが写っており、マスク越しにも嬉しそうな表情が伝わってくるという。ただこの席は真打のためのものなので二ツ目には回ってこないそうだが、他の席を譲ってくれる人もいるのだとか。そのときに噺家席にいる師匠を見て、市馬師などであれば挨拶に行くが、中には敬して遠ざけられている師匠もいるようで。
長吉が最初の親方である武隈をクビになる際に、武隈のおかみさんが「アイツをクビにしないならもうお尻触らせてあげない」という脅し文句がおかしい。

真打披露のチラシも入っており、日程も書かれている。9月21日の大初日は一蔵さんがトリのようだ。午後休取れるかなあ。あと土日の一蔵さん小辰さんトリの予定を入れておかないとな。
タグ:春風亭一蔵
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