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渋谷らくご 光る職人技! 龍玉の世界へようこそ [落語]

渋谷らくご 光る職人技! 龍玉の世界へようこそ
於:渋谷 ユーロライブ

雷門小助六『武助馬』
立川寸志『棒鱈』
入船亭扇辰『紫檀楼古木』
蜃気楼龍玉『鼠穴』

亀戸から渋谷へ移動。
さささささ寒い。なにコレかなりフツーに冬なんですが。昨日までの勢いであんまり防寒してないんですけど。
駅から会場までが寒い。しかも電車で行ったことがないので若干遠回りなども。チッ、この時間からラブホ行ってるリア充など爆発してしまえ。こちとら円山町のラブホなんで20年近く利用してねーっつーの。くそっ。

しぶらくは新型コロナに最大限気を遣いつつ開催する感じ。結構入ってはいるが、実質は半分くらいかな。

寸志さん、いろんな人が絶賛しているのでぜひ聴いてみたいと思っていたのだが、これまで縁がなく今日が初めて。
なるほどそれもわかる気がする。口跡や間が若手のそれではなく、中堅真打の風格すら感じてしまう。
実際この後の扇辰師も感心していた様子。でも「このご時世にあのくしゃみはダメだろ」。確かに。
声の裏返り具合や酔っ払い特有のねちっこさの表現が権太楼師を思い起こさせる。
サゲも「コショウがへえった」ではなくもっとわかりやすくアレンジされていた。
これは確かに近い将来ハネますわ。

扇辰師、「しぶらくに来るたびに思うんだけどさ。この『インターバル』の2分間っている!? 仲入りじゃないんでしょ? なんかオシャレなジャズとか流して。せっかくお客さんが温まったのに。……タツオはダメだ! お客さんから言ってよ。芸人から言ってもダメなんだよ。アンケートでお客さんに書いてもらうとね、意外と聞くのよ」。確かにまあトイレにも行けないしなあ。アンケにかくの忘れた。
マクラで真打昇進時の思い出を語る。「俺五人真打だったんだよ。……でもちょっと上には十人真打とかあったからね。別に下手だからってわけじゃなくて、十人真打の中には白鳥とか今の文蔵さんとか、あともう死んじゃったんだけど三太楼ってのがね、いたのよ」とさらっと言っていてちょっとなんと反応していいのか。えーやっぱりまだ柳屋系の人たちには許されていないのか、それとも扇辰師一流のブラックジョークなのか。
『紫檀楼古木』は久しぶりに聴く。
マクラでのキセル乗車の話が重要なのに、NHKではその部分がばっさりカットされていたらしく。まあ犯罪っちゃ犯罪だしなあ。最近はできなくなっているけれども。
この噺のトリックスターであるおきよの大げさな表情の移り変わりが面白い。

龍玉師の『鼠穴』はものすごく久しぶりに聴いたはずなのに、なぜかそんな気がしない。
前に聴いたのがそんなに印象的だったのか。
この会自体が「落語には楽しい噺だけじゃない」ということで龍玉師を中心に「変化球の噺を持っている人たち」を集めたそうで。たしかに龍玉師は悪漢や嫌な人が出てくる一癖ある噺が多い。
この『鼠穴』も兄貴のヒールっぷりが清々しいほど。
なんというか全体的に重厚。
いつもおもうけど雲助一門て弟子の三人が三人とも得意とするジャンルが違ってそのジャンルで成果を出してるからすごいよなあ。
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亀戸梅屋敷寄席 令和二年三月十四日 [落語]

亀戸梅屋敷寄席 令和二年三月十四日
於:亀戸 亀戸梅屋敷 藤の間

三遊亭楽べえ『桃太郎』
三遊亭楽八『狸札』
三遊亭好の助『付き馬』
三遊亭楽市『親子酒』
三遊亭萬橘『次の御用日』

本日開業の高輪ゲートウェイ駅へ行ってみる。
ネットでも散々いわれていたが、なぜか駅名の看板が明朝体。なるほどなるほどシンプルにダサい。
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駅は半分屋内のような屋外のような。
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新しいからか空港のような印象。

山手線と京浜東北線の並走区間なのにホームが山手線と京浜東北線で分かれてるのが驚き。なんで驚くのかは説明が面倒なので割愛。
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とはいえこれから毎日のように通る駅なのでそこまで長居もせずに亀戸へ移動する。
駅前のちょっと裏の方を通るとホルモン屋がたくさん並んでいる。亀戸はホルモンの名所なのか。大行列の店と閑古鳥の店が並んでるのが物悲しい。

久しぶりの梅屋敷寄席。最近基本的に平日ばかりなのに土曜にやる上に好の助師と萬橘師が出るなら行くしかあるまい。

楽八さん、久しぶりだけど相変わらず明るくハキハキしていていいね。

好の助師、馬で付いてくる若い衆のぶっきらぼうというか本性を隠してる感じが大変にそれっぽい。

萬橘師、「子どもがずっと家にいる」とこぼす。
自身も仕事のキャンセルが続き、子どもも学校がなく外にも連れていけないのでストレスがたまっているようだ。
で、萬橘家は4人家族なので最近ずっとドンジャラをやってるのだそうだ。懐かしい……。
「子どもってバカですからね、何を狙ってるのかすぐわかる。最初山盛りになっているグミがどんどん減っていくんです」。どうやらグミがチップ代わりらしい。「1日2回泣かせてます」。大人気なさが萬橘師っぽくて最高。
子どもの話から小僧が重要な役回りの『次の御用日』に入る。
この噺は初めて聴いた。
とにかくペラペラよく喋る小僧の小憎たらしさがおかしい。
小僧がお店のお嬢さんのお供についているときに臥煙にいたずらで「ヴァーーー」と声を掛けられ、そのショックでお嬢さんが倒れてその責任をお白州で争うという噺。とにかくいろんな登場人物が入れ替わり立ち替わり「ヴァーーー」と言う、というたわいもないといえばそれまてなのだが、あまりにスピーディーな展開にちょっとうっかりしていると取り残されそうになるグルーヴ感がたまらない。こりゃ演者は大変だ。

終演後に外に出てみると雪。3月も半ばなのに!?
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