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扇辰日和 vol.74 [落語]

扇辰日和 vol.74
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭辰ぢろ『手紙無筆』
入船亭扇辰『三番蔵』
ロケット団 漫才
入船亭扇辰『三井の大黒』

iPhoneの機種変で朝から携帯ショップに。彼女とふたりで同じ機種にする。別に合わせようとしたのではなく、在庫の都合による。基本プランも変更したりして、2時間ほどかかってしまう。でもまあまだ短い方か……。同居実績があれば籍が入ってなくても家族割ができるということなのでしてもらう。しかし結局のところこれまでより月3000円くらい高くなる。つーか最近のスマホ高すぎ……。

その後、車でいろいろ用事を済ませていると18時過ぎになってしまい、今日は無理かなーと思っていたら、彼女は電車で帰ってもいいという。それがたまたま中野の近くだったため、彼女を中野で降ろしてひとりなかの芸能小劇場に。
やはり今日もいつもより客入りが多めな気がする。

辰ぢろさんが終わって扇辰師が上がるも「辰ぢろこの野郎!」といきなりおかんむり。何かと思えば「マクラもやっていいって言ったのに短えよ! 名前しかいわねえの。それがアナタのマクラなんですか!」とのこと。そんな前座さんを追い込まなくても。
その分扇辰師のマクラは長め。
新型コロナによる仕事が減った話から、今日から寄席の新しい芝居が始まったのだが出番の時間を間違えて遅れた話、さらに踏み込んで寄席のワリの話なども。
またここ数年2月の終わりくらいに休席届というものを出して海外にリフレッシュしに行くという話へと流れる。今年は新型コロナがこんなに流行る前にバリ島へ行ったらしい。朝起きて朝食を摂って午後にホテルのプールで水中ウォーキングをし、夕食を摂って寝るという健康的な休みを過ごしているという。私もそういうのに憧れるのだが、生来の貧乏性で観光地に行ったら一日中歩き回らないと気が済まないので多分無理なんだろうな。
そこで食べたマンゴスチンやランブータンなどのフルーツの話で盛り上がる。さすが扇辰師、果物を食べる仕草での擬音とか完璧。
ホテルのプールではいていた海パンのサポーターが経年により伸びていたらしく、あとでおかみさんが撮った写真を見てみたら扇辰師のランブータンが写ってしまっていたとか。「いい加減捨てなさいよ」と言われても、大学生時代の頃から使っているので思い入れもあり、なかなか捨てられないという。
そんな捨てられないもの、思い入れがあるものというところから噺に入る。
『三番蔵』は仕事をサボっていた質屋の小僧がお仕置きとして三番蔵に閉じ込められるのだが、そこに質草として入っていた人形の精と心を通わせるというもの。三番蔵に行く用事を作るために心を入れ替えて仕事を真面目にしていたのだが、長らく質に入りっぱなしだった人形が請け出しにこられ……という噺。
小僧の定吉が番頭さんの前では子どもっぽく、人形の前では大人っぽく。人形の前で背伸びしている感じが微笑ましく映る。
とはいえ質入れした人が、「嫁入りする娘のためにお祝いとして持たせたい」と無理して請け出しに来ているのに、小僧がそれを拒むというのはちょっと同意できないかなあ。

ロケット団、ボケの三浦さんがややふっくらして白く、ツッコミの倉本さんがさらに痩せて黒くなっていてコンビの対比がすごい。
今日は山形弁ネタではなく北や薬物使用ネタなど際どいものが多かった。

扇辰師の二席め、ぼんやりとしたポンシュウといなせな政五郎のやり取りが印象的。振り回される政五郎から中間管理職的な悲哀が見える。

家に帰ってiPhoneの移行作業を行うも時間がかかる。私はMacのiTunesにつないでバックアップから引き継ぐだけなのだが、彼女の方はなぜかMacを使わずに移行しようとしていろいろトラブる。挙げ句「ねーねー、これどうやるの?」「これなに?」「これなんでできないの?」といろいろ聞いてくる。違うやり方をしておいて俺に聞くな。わかるわけねーだろ! と突っぱねたところ険悪な空気に。なんで自分のMacあるのに使わないのか理解できん。一番ラクなのに。
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