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三番町ヒロ落語会 [落語]

三番町ヒロ落語会
於:半蔵門 セレクトショップ・三番町ヒロ

入船亭小辰『真田小僧』『転宅』

今日は行きたい落語会が同じくらいの時間に4つくらい重なる。
天どん師の新作の会や萬橘師たちの谷中町はなし処、遊雀師の出る神保町寄席と熟慮に熟慮を重ねた結果、NHK新人落語大賞について聞けるかもしれないと小辰さんの会へ。
この会には以前もきたことがあるが、なんというかこの立地の店に服を買いにくる層が想像できない。セレブなのか。セレブなんだろうなあ。

さて一席め、NHKにはまるで触れず、学校寄席へ行った話など。
小辰さんの鉄板マクラとして家電屋に炬燵を買いに行った話などがあるのだが、沖縄に行ったときは炬燵の文化があまりないのでイマイチだったとか。
学校寄席の話から「小児は白き糸のごとし」と『真田小僧』に。「周りの環境で遊びも変わる、お寺の周りだとお弔いごっこ」という小話があったので『佐々木政談』かとも思ったが。
「薩摩に落ちた」までのフルバージョン。
やっぱり小辰さんは噺の中の細かい仕草なども丁寧に表現していて、それが上手いなと思う。目の動きひとつでも少し泳がすだけで父親の動揺ぶりの伝わり方が違う。

仲入り前に質問コーナー。
小痴楽さんとのラジオの話を主に。うーむ俺その時間は結構残業してることが多いんで聴けたことないんだけど、今度注意して聴いてみよう。というかradikoのタイムフリーでも聴けたはずだから聴いてみよう。
……というかなぜ誰もNHK新人落語大賞について触れない。
仕方がないので「こないだ一蔵さんが『全然気にしてないよ』といいながらすごく気にしてたっぽいけど」とイヤな感じで聞いてみる。
大賞を獲った三度さんとは決選投票だったそうで、そこで3対2で敗れたそうだ。
うーん小辰さんの実力なら決勝は当然として惜しかったなあ。決選投票では俳優の國村隼氏に投票してもらったのが嬉しかったという。
NHK新人落語大賞は自分で応募して予選に出るそうなのだが、そのエントリーの書類を書くのが面倒なので来年出るかどうかはわからない、とのこと。なんでもエントリー用紙に宣材写真の紙焼きを貼らなければならないのだそうだ。今どき紙焼きって。結局それスキャンしてデータ化するんじゃないの……?
予選や本選の日は決まっているらしく、その日に外せない仕事が入っていたらそれまでというのもあるぞうだ。
また、師匠の扇辰師はそういう「自分から出る」賞レースが嫌いだったそうで、そういうのには一切出ずに向こうが勝手に選んでくれる賞だけを獲ったという。かっこいい。
私としては来年も出て来年こそ大賞獲ってほしいのだけれど。

二席め、お菊の色気が炸裂する『転宅』。
泥棒はあくまでも間抜けに。話しているうちにどんどん舞い上がってテンションが高まっていく感じと落ち着き払ったお菊とのコントラストが鮮やか。
タグ:入船亭小辰
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