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遊馬百席 第113回 [落語]

遊馬百席 第113回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『紋三郎稲荷』『粗忽の使者』『大山詣り』

なんかいきなり寒いなあ。
バイクもそろそろ上着や手袋がないと厳しい季節になってきた。

一席め、狐や狸の化かし合いの小咄から『紋三郎稲荷』に。
集めたお賽銭を自分の懐に入れてしまうようにする人も多いが、遊馬師は宿の庭にあるお社にすべて置いていってしまう。これがいかいにも遊馬師らしい。『御神酒徳利』でも神奈川宿でお礼としてもらったお金を女中さんに全部渡してしまうしね。こういうところが聴いてて安心できるんだよなあ。

遊馬師の『粗忽の使者』はかなり久しぶり。遊馬師自身も久しぶりだったのか(?)、ちょいちょい怪しいところも……。
ただやっぱり遊馬師の侍はいい。治部田治部右衛門のすっとぼけた味は先程の『紋三郎稲荷』の山崎平馬に通ずるところがある。
「留太夫どの」と呼ばれても反応せず「留っこ」と呼ばれて「あーいっ」とパーリーピーポーみたいな返事をする留っこもおかしい。

『大山詣り』は本来夏の話なんだろうけど、今年はほとんど聴かなかったなあ。
この噺でも遊馬師らしいなと思ったのは頭を丸められた熊が「きめしきを破ったんだから頭を丸めらるのは仕方がないとして」という一言が入っているところ。
この一言があると単に逆ギレしたのではなく、それとは別に置いていかれたということに怒っているという構図になる。まあそれはそれでだからといってカミさんたちを坊主にしていいのか、という話になり余計に熊がサイコパスっぽくなるのだけれど。

12月16日にある独演会のチケットができていたので1枚購入しておく。
タグ:三遊亭遊馬
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