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人形町噺し問屋 その八十一 夜の番組 [落語]

人形町噺し問屋 その八十一 夜の番組
於:人形町 日本橋社会教育会館

三遊亭兼好 ご挨拶
三遊亭しゅりけん『牛ほめ』
三遊亭兼好『紀州』
寒空はだか 歌うスタンダップコメディ
三遊亭兼好『お化け長屋』

ここ数日仕事がヒマだったのに今日の夕方に限って緊急の仕事が舞い込む。なんで今日?
なんとか最低限こなしてあとは明日の自分に丸投げする。
多分明日の俺は今日の俺を恨むことだろう。
15分ほど遅刻でご挨拶の途中から。
岡山駅前の定食屋の話。

しゅりけんさん、前座の決まり文句とはいえども「最初に出てまいりましたのは〜」というのはどうかなーと思っていたら案の定兼好師の一席めで突っ込まれていた。
「家は総体へのき造り、天井はさつまいもとうずら豆」というのはお父つぁんとのやり取りのときのみで、伯父さんとのやり取りのときは文言は正しく言えるが棒読み、という形。やや珍しいが誰の型なんだろう。

兼好師の一席め、先月あたりに聞いていた右寄りの団体から仕事をもらった、という話の当日の話を。
やはり右寄りの団体なので、挨拶なども「『兼好師匠いらっしゃいましたァ!』『お疲れ様ですッ!』『高座はこれでよろしいですかッ!』『いいそうだ、高座よしッ!』『高座よーしッ!』……なんてことまるでないの。『あ、兼好さん? 今日は頑張ってね』とか『国旗ちょっと曲がってるんじゃねぇか? あ、どーも』とかそんな軽い感じなの」と拍子抜けした様子。
和気あいあいとした雰囲気の中、お茶会などもあったそうだが、やはりホットな話題は眞子さまの結婚なのだそうだ。「お相手のことどう思います?」と聞かれてもいつものような黒いことはいえないので当たり障りのないことをいったら、「でもねえ、ゴムショクでしょう」といわれたらしく。「一瞬考えて『ご無職』だとわかったけど、長靴でも売ってるのかと思った」とのこと。確かに発音からするとそう思える。
そのまま天皇陛下の退位の話に移り、その次は愛子さまになるのか、それとも他の方になるのか、そのときにまた揉めるでしょうねえ、そういう話は昔もあって……と将軍選びの噺の『紀州』に。
兼好師では初めてかな。珍しい。
噺自体は短いので合間合間に脱線して雑談というかエピソードトーク的な話が挟まる。ややもするとそれが間延びしてダレた感じになることも多いが、流石というか兼好師はそんなこともなく一定して面白い。

はだか先生はいつものとおりに。
地下鉄ネタは2年ぶりくらい。やっぱりこのネタ面白い。「便利な場所を不便に走る大江戸線」というフレーズはよくわかる。

兼好師の二席め、季節をやや先取りした『お化け長屋』。
この噺も好きだなあ。
怪談話をしてもまったく応えない威勢のいい江戸っ子の半畳がいちいちおかしい。
たぬ杢がおどろおどろしく話そうとしているのを「その話し方やめろ」「手短にっていってるのがわからねえのか」とイライラしている様子が面白い。

会場では兼好師が『東京かわら版』で連載している『お二階へご案内』の書籍が売られていたのでサイン本を購入。さらに兼好師が名前を入れてくれるサービスもしていたが、時間がかかりそうだったので今日はパス。
知り合いのおじさんにも久しぶりに飲みに行くか、と声をかけてもらったが、さすがに今日はサッカー観たいので真っ直ぐ帰る。……よく考えてみれば中継している飲み屋に行けばよかったか。
まあNHKがネットでも中継していたので電車の中でもスマホで見れたし、後半までには家に着いたのでよかった。まさかコロンビアに勝つとはなあ。
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