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この人を聞きたい(第九十五回) 生志・兼好二人会 [落語]

この人を聞きたい(第九十五回) 生志・兼好二人会
於:清澄白河 中村学園フェニックスホール

三遊亭じゃんけん『黄金の大黒』
立川生志『金明竹』
三遊亭兼好『あくび指南』
三遊亭兼好『六尺棒』
立川生志『井戸の茶碗』

朝、病院に行って血圧の薬などを処方される。最近血圧が結構下がってるのでうまく行けば次あたり薬の量減るかなあ。
病院が思ったより早く終わったので、急遽どこか行こうかと思いたち、筑波宇宙センターに。
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Nikon Df

いつもは15時スタートなのに、今日は18時からと遅め。
そしていつもよりもだいぶ客入りが少ない。人気のある噺家同士でも二人会になるといきなり入らなくなるとは聞いてはいたが。

じゃんけんさんの『黄金の大黒』は初めて。
長屋の中で店賃のたまり具合の探り合いの場面はカットで「大家が呼んでるから行こう」と始まる。
後半の鉄ちゃんが大家の子どもとやりとりをする場面で、無理やり敬語を使おうとするところはややぎこちなめ。やっぱりあそこ難しいんだろうな。兼好師の上手さがよくわかる。
じゃんけんさんは生志師の大学の落研の後輩らしく、「入門してから1年挨拶がなかった」とか「『うまくやっている』と思いこんでるのが透けて見える」とか言われたい放題だった。あー。前者はわからないけど後者はなんとなくわかるような……。

生志師の一席め、マクラかなり長め。
民主党の政治家が独演会にきてサインをしたのがきっかけで、民主党のパーティーだかの司会をしたことがあるそうだ。「そこで蓮○がスピーチするって。私○舫大嫌いなんですよ、あの『2番じゃダメなんですか』って言い方が学級委員みたいで。で、他の大物議員は私に会釈もしないのに、蓮○は私に『ありがとうございました』って深々と挨拶してくれたんです。……いい人です○舫」。チョロすぎ。
その他にもいろいろと政治ネタを振り、「安倍総理も三代続けて政治家で、子どもの頃から家庭教師つけて……でも東大でも早慶でもないんですよ。バカでしょ」とか「これは噂なんですけど。夫人も相当らしいですよ」と言いたい放題。で「落語の方のバカと申しますと与太郎と決まっておりまして……」とバカの振りとして総理夫人を持ち出すという大胆なつなげ方。
上方弁の男は「だっか」と「でっしゃろ」を強調した喋りで、確かに江戸明治の頃ならあんなに訛ってたらほとんど聞き取れなさそう。

兼好師の一席め、「夜の女子校に立川流がいるというのはどうかと思ったんですが、生志兄貴はそこは特に大丈夫みたいで、女子高生を見ても『あーいるねー』くらいの反応なんです。けど夜の女子校であんな政治の話するなんてねえ。今頃誰か自民党に電話してるんじゃないですか。で、この会場を出たら狙撃されるんじゃないですかね。……生志兄貴の最後の高座にようこそ」と黒く煽る。
兼好師の『あくび指南』は好きな噺。
先生の「風呂のあくび」の実演がたまらない。「寄席のあくび」では「落語会に来てみたら長々と政治の話をされて……」とまた生志師をいじる。
「吉原へツーっと入ると馴染みの女がいて……」というくだりは楽しそうで本当に好き。

二席目は軽めに。時間がかなり押している感じ。
相変わらず高座でのジャンプが高い。あれすげえな。

生志の二席め、「私は会が終わったら狙撃されるそうですが、正直に言っただけで……。落語の方にも正直者が出てきて」と今度はマクラも短く『井戸茶』に入る。
噺の途中の「磨く」場面を強調していてオチをわかりやすくしている感じ。
そういやお殿様に見せる前に茶碗も磨いてるんだなーと初めて気づいた。ここを強調する人はあまりいないように思う。

今日はバイクなので飲みにも行かず真っ直ぐ帰る。……なんかバイクから擦れるような音がするなあ……。嫌な予感しかしない……。
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