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第11回東大島亭 柳亭市弥 入船亭小辰二人会 [落語]

第11回東大島亭 柳亭市弥 入船亭小辰二人会
於:東大島 東大島文化センター

入船亭小辰『悋気の独楽』
柳亭市弥『禁酒番屋』
柳亭市弥『あくび指南』
入船亭小辰『鰻の幇間』

こないだ配信で久しぶりに小辰さんを聴いたが、今日はほんと久しぶりに生で聴く。
初めて行く会場だが、ちょっと時間の読みを誤り最寄駅に着いたのは開演5分前。こういうのもちょっと勝手を忘れかけてるような気がする。
幸い駅はすぐに改札から出られるようになってる上に会場も駅から近く、開演ギリギリに滑り込む。

小辰さんの一席め、この自粛期間に何をしていたかというと「見事に何もしていなかった」という。噺家はみんな揃ってそういうなあ。「そもそも休みのときに稽古するような人は噺家にならない」という。そうなのかもしれないけど。なんだろ試験前に「全然勉強してない」みたいなもんなのか。
これまでずっと家にいるということがなかったので、おかみさんのイライラがすごいことになっているそうだ。
人間の感情の話から嫉妬の話に移り、『悋気の独楽』に。
いつもながらこまっしゃくれた定吉の言動が楽しい。やっぱり生はいい。

市弥さんも自粛期間中は酒を飲む日々だったといい、『禁酒番屋』へ。
酒呑み侍の近藤の豪快さがいい。
なんか固い? と思ったら二席めで「さっきは大汗をかきました。前の列の人は見えたかもしれませんが。……熱演じゃありません、冷や汗です。『次のセリフなんだっけな』って思い出しながらですから」ってことらしい。そうだったんだ。
二席めはもう少し軽めに。
あくびの師匠はかなりの高齢で、普段の喋り方は入れ歯を外したようなヨイヨイの感じ。それがあくびの稽古になるといきなりシュッとした喋り方になる。うんまあ予想はできたし実際それが当たると面白いんだけど、あまりにもシュッとしすぎていて今度は若者の八公の話し方との差別化があまりつかないような……。

小辰さんの二席めは先日リモートでも聴いた『鰻の幇間』。やっぱり生で聴いた方が全然いいね。
浴衣の男にハメられたと気づいた後のねちっこさがいい。文句を言おうとするときに言おうか言うまいか一瞬タメるその間がおかしい。
オチも通常のものよりもう少し足して変えている。なるほどこっちのほうが納得感も強いし嫌がらせ度もぐっと上がっている。上手いサゲだと思う。

雨も上がっているのでAppleMusicで喜多八師を聴きつつ散歩がてら錦糸町まで歩く。タイ料理屋が固まっているというのでどこかで軽く飲んでこうかなーと思うも、夕方早くてまだ開いていないところばかり。おとなしく帰る。
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