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けんこう一番!第十三回三遊亭兼好独演会 [落語]

けんこう一番!第十三回三遊亭兼好独演会
於:国立演芸場(配信)

三遊亭兼好『湯屋番』
三遊亭しゅりけん『一目上がり』
三遊亭兼好『厩火事』
大川義秋 ステージ
三遊亭兼好『お化け長屋』

国立演芸場は客数を絞ってチケットを販売したそうで、そのチケットは買えなかったので有料配信で観る。配信ならたった1000円。
高座を生で観たい人は多少高くてもチケットを買い、配信でもいいという人は安く観る。小屋はキャパ以上の集客を望めるかもしれないし、客もこれまで時間や場所の都合で行けなかった会も観ることができる。
誰に対してもいいことづくめで、これからはこういう形式が増えていくんだろうな。
しかしそうなるとこれまでは「仕事があるから」と平日は自重していたが、際限なくなってしまいそう。どこかで線引きをしないと時間もお金も足りなくなってしまう。
ただ、個人的にはこういう配信だとカット割りというか画面の構図を誰かに勝手に決められてしまうのが気に入らない。
落語はやはり仕草を含めての芸なので、できれば全身を入れた画角で見たい。なのに勝手にバストアップとか顔のアップにされてしまい、そうするとそのときの手先の仕草などが見えなくなってしまう。テレビでは収録だろうから、後でその時の一番いい画角を選んでつないでいるのだろうが、ライブ配信ではおそらく「画角がずっと一緒だとワンパターンだから」と適当に変えているのではないだろうか。その結果、その場面で見たい画角が適切に選ばれていないような気がする。あくまで気がするって程度だけど。
そんなわけでやっぱり私は基本的に生高座派かな。どうしても遠くて行けないとか、まー追っかけるほどじゃないけどちょっと聴きたいとかだったらいいかもしれないけど。
あと電車の中で観られるってのもメリットだろうが、なんかその分集中しきれないってのもあるかなあ。ここに書くようなことがあまり思い出せない。単に私の脳みそが劣化してるだけかもしれないが。

さて一席めの『湯屋番』はかなり久しぶり。兼好師で4年半前に聴いたっきりでそれから誰にも当たってない。
相変わらず超がつくほどのポジティブシンキングな若旦那の妄想力がたまらない。

この会ではおなじみ、師匠の大爆笑の後に前座が上がるという前座殺しの一席。しゅりけんさんはこないだも思ったけれどもこの期間中にだいぶ上手になった気がする。いろいろ覚えなきゃならない噺でも間違えずに堂々と演っているように見える。

大川義秋さん、「筝男」と書いてコトメン、らしい。
男性の箏奏者は珍しい。
とはいえキラキラの衣装も自ら手縫いして作成したそうで。
きれいな顔もそうだが、話し方なども王子様キャラ……というかそっち系……? とにかくユニセックスというかジェンダーフリーというか。腐女子がキャーキャーいいそう。
筝の演奏はすごかった(小学生並みの感想)。

兼好師の二席め、『お化け長屋』は好きな噺。
特に物語後半の長屋総出で越してきた男を追い出す場面が面白い。住人たちがノリノリで悪ふざけをしているのが伝わってきて楽しい。

……なんかこう感想も素っ気ない感じになるなあ。やっぱりできるだけ生の高座に触れていたい。
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