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実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会 [落語]

実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭小辰『悋気の独楽』『団子坂奇談』『不動坊』

新しくきたココアがやんちゃ。一時もじっとしていない。

はー子猫かわいい。
しかし子猫見た後のミルクとシュガーがまたかわいい。なにこの完璧なフォルム。あーもうウチの子たちは世界一だなあ。
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まずは朝早いことの愚痴。まあこれは誰もが必ず言うことだから。
自粛期間中は早起きをしていたが、今は生活リズムも戻っているという。
旅の仕事も戻りつつあるのか、毎年呼ばれている新潟の大学での会のエピソードをマクラに。34歳のときの思い出らしいが、18歳の大学1年生とはまるで話が通じなかったならしく、結論としては「山Pすげえな」らしい。
「ジャニーズも頭の方が亡くなったらバラバラですねえ。頭が変わるとどうしても『なんだあいつは』という人が出てくる。それは嫉妬なのかもしれない」と『悋気の独楽』に入る。ちと強引か?
定吉が帰ってきてからお内儀さんの前で独楽を落とした時に、たっぷりと定吉を舐め回すような視線を這わせてからの「定吉さん?……さだ?」と詰めに行く間がたまらない。

そのまま二席め。季節にあった怪談だが、前回聞いたのは3月くらいだった。
蒸し暑いねっとりとした雰囲気の中に弥太郎の堅さが爽やか。
にしてもこの噺は何度聞いても「え、それで終わり!?」と思う。蕎麦屋の親方は娘が死体の腕を喰らうことを知っているのかどうか。いろいろと妄想が膨らむ。

三席め、『不動坊』は好きな噺。
モテない三人組が屋根の上で繰り広げるやりとりがとにかく面白い。
最初のうちは声を出さないように身振りと小声の「ん」とか「おい」とかだけにしているのが芸が細かい。ただしあんころのあたりからどんどん声が大きくなっていって最後は大きな声で罵り合いになって幽霊役の前座に喧嘩を止められるのがおかしい。前座が一番しっかりしているのかと思いきや結局コイツもポンコツという。
なんとなくだけどこのちんどん屋の万さんが萬橘師っぽいような気がした。なんとなくだけど。

終演後、久しぶりに高円寺まで行ってタイ料理ランチ。……以前行っていたタイ料理の店がリニューアルされていてお目当てのメニューがなくなってた。あーあ。
もう一軒のタイ料理屋に行き、好物のレッドカレーを頼み、勢い余って追加でカオマンガイも頼む。さすがに腹いっぱい。
タグ:入船亭小辰
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実力派二ツ目独演会 らくご長屋 第13回 宮治ひとり舞台 [落語]

実力派二ツ目独演会 らくご長屋 第13回 宮治ひとり舞台
於:中野 なかの芸能小劇場

桂宮治『やかん』『強情灸』『大工調べ(序)』

久しぶりのなかの芸能小劇場。約5か月ぶりか。
久しぶりにバイクで行ったら、いつも停めている駐輪場がなくなっていた。えー。替わりの駐輪場まで移動して会場に急ぐ。

いつもであれば普通に落語から始まるのだが、今日はオープニングトークあり。
今日は本来だったら東京オリンピックの閉会式だったらしく、会のサブタイトルとして「宮治全力疾走」とついていたそうだがこの騒ぎでなしになったようだ。「イッチニッ、イッチニッ」と行進しながら舞台へ上がり、「どうだい?」と一言。どうだいってなにが?
相変わらず毒を振りまきながら嬉しそうに客を巻き込みつつ話す。ぺこぱの「傷つけない笑い」を引き合いに出して「……真逆」と笑う。「傷つけたくねぇー」といいながらもまあいろいろ出てくる。「これつぶやいたらホントぶっ○ろすからね!」というくらいのヤツ。
あとはこの会の前の馬石師匠を袖から見ていたらしく、「なんであんなに可愛いんですかね。たぬきとか定吉とか演っているのを後ろから見てると抱きしめたくなる」とか。わかるようなわからないような。
浅田飴が行ったキャンペーンに宮治さんも協力したらしく、なぜか浅田飴グッズを持ち出して舞台に並べる。本来ならば客に配る予定だったのだが、このご時世NGなのだそうだ。それを主催のオフィス10の長女に言ったところ、「撒いちゃえばいいじゃないですか」と言われたらしい。

オフィス10の主催者の娘姉妹はいろんな人にネタにされており、なかなかエキセントリックなお人のようだ。今日がオリンピックの最終日だったことを「全然知らなかった」といったらバカにされたらしい。「じゃあ◯◯のこと(詳細は忘れた)も知ってるのかよ!」と逆襲すると目を泳がせながらも「知ってますよ」と答えたという。「こういう人を知ったかぶりといいまして」と『やかん』に入る。いつもながらこのつながりは上手い。
本題のやかんの由来に入る前の魚根問いまでは話があっちこっち縦横無尽に飛び回り、なぜか真打披露興行に花を出すための連絡先なども盛り込む。思ったより高くない。個人でも出せるっていうし、一蔵さん小辰さんが昇進するときは花出すか。
川中島の合戦からは脱線も少なくすいすい進む。こういう勢いで聴かせる噺は宮治さんのように圧の強い人が演ると面白い。

そのまま二席めの『強情灸』へ続けて入る。
こちらは入れごとも少なくストーリーに沿って進むが、くすぐりがそれぞれなんだか濃厚になっている感じ。宮治さんに合っていると思うが、好みはわかれるかも。もちろん私は好き。
灸が熱いと感じてからのやせ我慢がちょっと長いかなとも思う。やけどへの防御は人間の本能だから、あんまり長いと嘘くさく感じてしまう。

三席め、今日は17時までには完全撤収しなくてはならず、15時開演で16時40分くらいまでには終わらないといけないらしい。オープニングトークから「こんなことやってる場合じゃない」とはいいながらも持ち前のサービス精神でいろんな話をして楽しませてくれた結果、残りがあと20分くらい。なのに『大工調べ』に入るとは。
確かに棟梁の口のきき方も悪いが、それ以上に大家の因業ぶりが出ていてイヤミな感じがすごい。これはアレか。「性格悪い」と言われている(自分でも言っているけど)宮治さんの本領発揮といったところか。次第に棟梁がイライラを募らせていく様がリアル。
言い立てはまったく噛まずにツルツルっと流れる。実生活であれだけ上司とかクライアントにいえたら気持ちいいだろうなあ。
タグ:桂宮治
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猫引き取りました [猫]

先日拾った子猫、一度は保護ボランティア団体に引き取ってもらったものの、どうにも頭から離れず結局我が家で再度引き取ることにしました。
いろいろと先々の問題は出てくるだろうけど、まあなんとかなんべ。というかなんとかしなければな。
とりあえずは日々早めに帰ってくることが目標かな。
名前は「ココア」です。
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タグ: 黒猫
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第40回 みずほ笑ホール寄席 扇辰兼好二人会 [落語]

第40回 みずほ笑ホール寄席 扇辰兼好二人会
於:箱根ケ崎 瑞穂ビューパーク スカイホール

入船亭辰ぢろ『たらちね』
三遊亭兼好『のめる』
入船亭扇辰『阿武松』
入船亭扇辰『道灌』
三遊亭兼好『百川』

昼に彼女を寮まで送り、そのまま車で瑞穂町まで。前もこのパターンだったな。
いつもは途中の温泉に寄っていくのだけれど、さすがにこのご時世なのでパス。温泉もいつになったら行けるのやら。

辰ぢろさん、枝葉末節をバサッとカットし、教えてもらった名前を読み上げて念仏になるところまで。

兼好師の一席め、最近は電車の中で咳やくしゃみをすることもできないと嘆く。しかしできないとなると余計したくなるという。わかるわかる。
やっちゃいけない、言っちゃいけないとなると余計言いたくなる、と口グセの噺に入る。
落ち着きのない八っつぁんの大袈裟なリアクションが相変わらず楽しい。
ここまで明るく楽しく演るのも兼好師の真骨頂ではあるまいか。

扇辰師の一席め、今日優勝を決めた照ノ富士について「勝ったねぇ~! 大関から序二段まで落ちて、そこから優勝だよ!?」と興奮も顕に語りだす。私は相撲に詳しくはないのでピンとこないのだが、それでも上から2番目から下から2番めの位置まで落ち、そこから復活したのだから並大抵のことではないということはわかる。
その興奮のまま相撲の出世噺に。長吉の純朴さと”板橋の旦さん”の大人物ぶりがいいコントラストになっている。

二席めはこの間の大須演芸場の配信で聴いた『道灌』。八っつぁんの軽妙洒脱ぶりはさすが扇辰師といったところ。賤の女になりきって「お恥ずかしゅうございますぅ」と差し出すところはやりすぎ感がおかしい。

兼好師の二席め、「今年の夏は全国でお祭りは中止でしょうね。お祭りを楽しみに生きている人や地域は大変ですね。青森のねぶたなんて寒い冬を耐えて耐えて、ようやく短い夏に『らっせらー、らっせらー』ってやってその予熱で冬を乗り越えてるんでしょう? それがないんじゃあ、今年は凍え死ぬ人が……」。確かに私も一度ねぶたを見に行ったが、あのエネルギーはすごかった。あれがなくなったら楽しみの大半がなくなる人も多いんじゃなかろうか。
話の持って行き方から『佃祭』かと思ったが、祭りの四神剣にまつわる『百川』。
兼好師の百兵衛は本当に訛りが強いうえに最後の「ヒエッ」が強すぎてかなりインパクトが強い。でもってまたこれがかなり愛すべきキャラクターに仕上がっており、河岸の若い衆の兄貴分との会話の噛み合わなさがたまらない。

いつもながら帰りはそんなに時間がかからない。ソーシャルディスタンスとかなければご近所さんなんだし兼好師を乗せて帰りたいところではあるが。……まあ軽だし恥ずかしいからやめとこう。
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小辰の寸法スペシャル [落語]

小辰の寸法スペシャル
於:人形町 日本橋社会教育会館

入船亭小辰『鈴ヶ森』『鋳掛や』『お初徳兵衛』

この会場は何度も来てるのに毎回毎回迷う。なんでだ。
5分前にギリ到着。

やはり1席ずつ間隔を開け、限定75席だという。なので「スペシャル」なんだそうだ。
「……でもこの会はいつもソーシャルディスタンスが取れているようなもんですから。それに今日は座れない席に紙が置いてあるんで、こっちから見たら満席のように見えるんですよ」とやや自虐的。
主催のオフィスエムズ加藤さんに「小辰さん、仕事どう? 小辰さんは大丈夫ですよ、きっちり古典やってるし、面白味はないけどそういう方が生き残る」と言われたそうで、「久しぶりに会って早々に面と向かって『面白くない』って言われた……」と凹みを見せるも、「まあそうはいってもこういう会を開いてくれるってことは私のことを買ってくれてるってことだと思います。しかも我々は呼んでもらえなければそれだけで済みますが、主催の方は会場借りたりとかいろいろありますから」と気遣いを見せる。

一席めは今日の電車の中で見た派手でふくよかな女性と韓国人とのやりとりをマクラに。一応笑い話にはしてたけど、やっぱり韓国人の印象悪いわあー。つーか彼らはなんでそんなに嫌いな日本にやってくるのかねえ。まあストーカーに理由聞いても仕方ないけどね。
その他にも知らない人に「小辰さんですよね? 俺のこと覚えてる?」と聞かれたことなども。「リアル『鰻の幇間』状態ですよ。みなさん『俺のこと覚えてる?』は禁句です」。逆に怖くて聞けないわ。向こうから「いつもありがとうございます」って言われたら「あ、認識されてるんだ」と思うけど。
『鈴ヶ森』は久しぶりだなあ。オッサンふたりがイチャイチャしてるだけっていう。

そのまま二席めに。
先日あった劇団との公演について話す。これちょっと行きたかったんだよなあ。
小辰さんも俳優として参加し、「演劇は自分が喋らなくても他の人が喋ってる」というのがカルチャーショックだったとか。自分が話していなくても物語が進行しているというのは落語とは違うと感じたとか。
また、落語家の弱点として「カタカナが覚えられない」とか。「サステナビリティ(持続可能性)」という言葉を連呼する場面があったそうだがまったく覚えられず、周りで聞いていた息子さんのほうが先に覚えてしまったとか。そこから息子さんの方に話が移り、工夫しながらライダーベルトで変身している微笑ましいエピソードを。
そこから悪ガキたちが主役の『鋳掛や』に入る。
攻撃対象がうなぎ屋に移ったときの、うなぎ屋の息もつかない気弱な小言がおかしい。

仲入りを挟んで三席め。
実家の酒屋が店じまいをすることになったそうだ。コロナのせいではないとのことなので、単に親御さんが引退するということなんだろう。さて戸越銀座おじさんは小辰さんに「升民!」と実家の屋号で声を掛けていたが、今後どうするのか。
実家に置いてある荷物なども整理しにちょくちょく帰っているそうだ。先日は高校生時代の日記を弟さんに読まれた上で捨てられたらしく、久しぶりにガチギレしたとか。「高校時代の自分が何を考えていたのか知りたいじゃないですか。そして面白かったらここで喋りたいじゃないですか!」確かにすごいマクラのネタになりそう。また、自分が描いた漫画のネームも出てきたそうで。実家にはいろいろ面白いものが眠ってるようだ。
『お初徳兵衛』は一年ぶり。聴くたびに細部まで細かく情景が浮かぶよう。やっぱり小辰さんはこの噺が似合うなあ。
タグ:入船亭小辰
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