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横浜にぎわい座 正月興行 新春特選演芸会3 [落語]

横浜にぎわい座 正月興行 新春特選演芸会3
於:桜木町 横浜にぎわい座

三遊亭好吉『味噌豆』
三遊亭萬橘『孝行糖』
三遊亭王楽『つる』
ニックス 漫才
立川ぜん馬『狸札』
三遊亭好楽『風呂敷』
三遊亭兼好『桃太郎』
三遊亭愛楽『目薬』
マギー司郎 奇術
三遊亭圓橘『稲川』

まあ一応毎年行ってるので今年もね。

好吉さんの持ち時間はわずか3分半だそうで、相変わらず二ツ目に厳しい会。そらみんな『味噌豆』か『からぬけ』になるわなあ。

萬橘師も毎年浅い出番で、時間は短め。
かなり粗く刈り込んでおり、王楽師に「今のは萬橘師匠の素晴らしいやっつけ仕事を聴いていただきました」と言われてしまう。じゃあ出番変わってよー。
王楽師からは時間がちゃんと取られているようでマクラも普通に振られていた。

晴れ着姿のニックス、お姉ちゃんが留袖を着ていた。結婚したんだ。

兼好師、クイツキの説明がてら「ここに出てくるってことは相当な腕がなくっちゃならない」と語り大きな拍手をもらうも「といってトリを取るほどではない」と自虐で落とす。
『桃太郎』も普段兼好師ではあまり聴かない寄席向けの噺。
ただしやっぱり兼好師、むかし話の部分のところでもキチンと強弱をつけて聴きやすく面白くなっている。
後者の親子(ここで「近頃のお子さんは……」などと言わないところが上手い)のときの父親の語りでは、さらに「鬼が酒を呑んで大騒ぎ。青鬼は赤くなるし、赤鬼は呑みすぎて青くなるし。呑んでる酒が『鬼ころし』」などと小ネタを挟むのもおかしい。
金坊の講釈も素晴らしい。「鬼は『鬼門』だから丑寅の方角なの。この反対の桃太郎が未(ひつじ)だからお供に申酉戌が付いてくるの」という説明には思わずなるほどと聞き入って会場中が総おとっつぁん化してしまう。すると「そんな今ごろ『おぉ〜』とか言ってたり拍手してる場合じゃないの」と金坊のツッコミは会場にまで及ぶ。

終演後に「西のかい枝 東の兼好」のチケットを購入。いつもこの会は平日なのに珍しい。
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