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第15回 不二庵落語会 入船亭扇橋独演会 [落語]

第15回 不二庵落語会 入船亭扇橋独演会
於:阿佐ヶ谷 KTヴィラージュ阿佐ヶ谷101号室

入船亭扇橋『不孝者』『御神酒徳利』

マンションの一室で開かれる落語会。
バイクを停めるところはないということなので、時間に余裕を持っていった……はずなのになあ……。
久しぶりに開演時間を間違えた。
オートロックのマンションのため、入り口の前に主催者が待っていた。もうみんな入ったのかな? なんて呑気なことを思っていたら、もうすでに一席めの『あくび指南』のあくびの稽古に入っているところだった。マジかー……。というか主催者の方もいつくるか分からない俺のことを外で待ってたのか。それは悪いことをしてしまったなあ……。

『あくび指南』で50分近く経ってるということはだいぶ長くマクラを話してたんだろうな。
「もう一席やってからお仲入りにします。噺の席数だけは師匠に勝たないと」と言っていたので、扇辰師はこの会を二席で終わった、ということをマクラで話していたのだろう。
真打昇進してから1年経つが、この1年で三人全員が寄席でトリを取ることができたという。小燕枝師も池袋の下席でトリなんだよね。「同時に昇進した人が全員トリを取るまでの期間というのは、抜擢やひとり真打を除けば我々はだいぶ短い。もしかしたら最速なんじゃないか」とのこと。コンスタントにトリを取れる人なんて一握りしかいないわけで、披露目以来ないなんて人もそこそこいるはず。それが全員ちゃんと寄席に出番があってトリも取れるんだから当たり年だったんだろうなあ。
「最近はお芝居にも出させていただくんですけど、舞台の上で他人が話してるのってイライラするんですよ。噺家は自分ひとり。それに動きながらセリフを言わなきゃならないってのも大変なんですね。落語だったら上半身の動きだけ……下半身動かす人もいますけど。……なんか……最終的に私舞台の上で上下切ってるかもしれません。それに舞台ってあーしたらこう動いて、こう動いたらこの小道具をこっちに移動して……っていう段取りや準備がやたら多い。落語なんて当日の高座に上がってもなにやるか決めてないんですから。道具だって手拭いをどこに置こうか自由ですし……」とどうしても落語と比較してしまうようだ。
落語を知ってもらうために『笑点』という番組があり、そこに出ていた三平師に対して「あの方は落語の若旦那ですから」と若旦那噺の『不孝者』に。
別れた芸者の欣也に「今の旦那はどんな男なんだ」と尋ねるのが結構ネチっこい感じで、それが未練を感じさせる。または逆に今の旦那のことを聞いてすっぱり諦めようという荒療治なのかもしれない。

仲入りを挟んでもう一席。「運のいい人と悪い人というのがいて……」と『御神酒徳利』に。結構大きめのネタを三席掛けるとは。つくづく遅刻がもったいない。
主人公の善六さんは馬喰町の旅籠をまとめている宿屋の二番番頭だというのにかなり扱いが軽い。日本一の鴻池の支配人が泊まるようなところってことは現代で言えば帝国ホテルとか東京ステーションホテルとか? そんな宿屋の二番番頭に正直さだけでのし上がったのはすごいというか。

次回は天どん師が決まっているらしい。次回は遅刻しないようにしないとなあ……。
タグ:入船亭扇橋
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