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けんこう一番!第二十五回三遊亭兼好独演会 [落語]

けんこう一番!第二十五回三遊亭兼好独演会
於:国立演芸場

三遊亭兼好『浮世床(将棋、夢)』
三遊亭けろよん『かぼちゃや』
三遊亭兼好『天災』
RIO ウクレレ
三遊亭兼好『大山詣り』

日程がめちゃくちゃキツい案件を2本なんとか提出までこぎつける。のはいいんだけど、提出前日に社長が見せろと言い出し、あれこれダメ出しを喰らう。23時過ぎまで残業してなんとか修正し、提出当日に再度見せたら「昨日よりマシになった」ですと。はああああ? なんだそりゃ。これでもしクライアントから評判が良ければ自分のお陰、評判が悪けりゃ俺のせいか。あーもーマジやってらんねえ。あーイライラする。
昨日が提出日だったので今日は定時前に上がる。ホントは有給でも取りたかったんだけど。

兼好師の一席め、「暑い中これだけの方に来ていただいて本当にありがたい。これだけ暑いと自分が考えてるよりも疲れてるのでお気をつけください。……そんな中、BIG MOTORの社長、いいのが出てきましたねえ。ああいう人は3か月にひとりは出てほしい」と満面の笑み。そりゃあ兼好師があんなネタキャラを逃すはずがない。
「ゴルフボールを使って車を傷つけたことを『ゴルフを愛する人を冒瀆した』って……。そこ!? っていう感じ、たまらないですね。社員はあの会見を見て一斉に『ファーーー』ってなったでしょうね」と実に楽しそうにうまいことをいう。
「夏らしいことといえば、高校野球の予選も盛んですが、最近ではもう8割は坊主じゃないんですってね。私らの頃は100パーセント坊主でしたが。でもあれも戦争時の影響らしいですよ。戦時下でも学生に野球をやらせてあげたい、だからあれは遊びでやってるんじゃない、軍隊でも役立つんですよという理屈で坊主頭で行進もやるんだとか。昔は坊主というのは大変なことで……」という話の流れから、あれ『大山詣り』? 一席めから? と思ったら床屋の方に流れて『浮世床』に。
兼好師の『浮世床』は実に4年ぶり。そんなに聴いてなかったっけ?
女にモテたという話をするときの話し手と聞き手のテンションの上がりっぷりがおかしい。こちらはそれが夢の話だとわかっているから余計になのかもしれないが。

二席め、「雲助師匠が人間国宝になられたのは我々は嬉しい。『柳家じゃなくていいんだ!』と……。『なら三遊亭でもいけるんじゃ?』と希望が持てる」。確かに次はさん権あたりかと思っていたら雲助師というのはちょっと意外だった。けどなんの違和感もないし、いい人選だと思う。何より弟子が全員売れっ子というのもすごい。後進を育ててるという点では一朝師もアリかと思うけど。
「我々噺家は先輩の小言を素直に聞けないところがある」というところから『天災』に。これは2年ぶりくらい。あまり季節に関係のない噺のようにも思えるが、噺の中で「夏の雨は馬の背を分ける」という言葉があるからか、夏に聞くことが多いようだ。
天災の説明時、広い原なかで雨が降ってきたら、というところで八五郎が「オツな年増が『傘に入ってらっしゃいよ』『いいのかい』……」と長々と妄想を語るのを泳がせておいていいところで「そんな女は通らない!」とぶった斬る紅羅坊がおかしい。
長屋の熊に「アナタ柳のような心持ちになれませんか」を教えようとして「アナタ柳家になりませんか」というのもマクラと繋がっていて面白い。

ウクレレ奏者のRIOさん、ウクレレといえば小さなものを想像していたが、ギターとの中間くらいの大きさのエレキウクレレ。
オリジナル曲に加え、『ふるさと』や『となりのトトロ』、『飾りじゃないのよ涙は』を披露する。これらの知ってる曲ももちろんいいんだけど、オリジナル曲がまた
照明も派手に。

兼好師の三席め、ここで『大山詣り』。一席めのマクラと繋がっているのだろうか。
季節の噺なので掛ける回数はさほど多くないのだろうが、年に一、二度は聴いているような気がする。
暑さに弱いと自称する兼好師であるが、今日はあまりの暑さで調子が上がらなかったのだろうか。
もちろん面白いのだが、「先達っつぁん」を「大家さん」といっていたり、いつもなら絶対に外さない間が微妙にズレていたりとなんだかちょっと違和感があったかなあ。とはいえ他の人がどう思ったのかはわからないので、あくまでも個人的な感想です。というか個人的感想以外はないけど。
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