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てんまんの会 その30 [落語]

てんまんの会 その30
於:日本橋 お江戸日本橋亭

ちゃぶ台トーク
三遊亭萬橘『麻のれん』
三遊亭天どん『牡丹燈籠~お札はがし』
三遊亭天どん『同じ仲間』
三遊亭萬橘『おせつ徳三郎~刀屋』

亀戸から一度帰って一時間ほど休んでからまた日本橋に。直接行ったらすごく近いんだけど、時間が半端に空いてしまったんで。

いつもなら仲入り後にちゃぶ台トークがあるのだが、今日はオープニングで。天どん師いわく、「主催者が前座を頼み忘れた」そうで。「だからお前のせいだよ、前座連れてこいよ」といちゃもんをつけるが、楽太さんも両国の手伝いに行っているようだ。
「真打って誰だよ。満堂? 知らねー。入門何年? 12年? これだよ。やっぱりお前んとこは早いよな。お前も俺より後に入門したくせに俺より先に真打になったろ」と天どん師のいちゃもんは止まらない。
いつものとおりトークはあっちへ行ったりこっちへ戻ったりととりとめがない。
天どん師の「お前芸協入り狙ってんな?」の振りに「入れてくんないよ、今日末廣亭で思いっきりスベってきたから」と萬橘師が答えたところ、天どん師が思い切り食いつく。「え、なんのネタでスベったの? おしえろよー」などと延々と絡む。萬橘師は「うるせえなあ、いいだろ!」とその話を打ち切りたがるが天どん師は「年にどれくらいスベる?」とか「もはや客が噺を聞いていないってこともあるよな」と放さない。結局萬橘師は教えてくれなかったものの、割と最後の方まで引っ張っていた。
その他わん丈さんの抜擢の話やら圓丈師が天どん師にキレた話とか。いろいろ面白くてここに書きたいこともたくさんあるんだけど、とにかくいろんな方向に話が飛びすぎてまとめきれない……。あとテキストで見るとふたりがバチバチにやり合ってるようにも見えるが、実際にはいつものように和気あいあい(?)とじゃれてるような感じ。

萬橘師の一席め、夏らしく『麻のれん』。
旦那から「遅くなったから泊まっていきな」と勧められて一度は遠慮するものの、特にそれ以上はごねることもなく素直に泊まる。そのためか酒をごちそうになるシーンなどもなし。
寝間に案内しようとすると、「この家は何度か上がり込んでわかっている」と割と物騒な答えが返ってくる。これがマジなのか冗談なのかがわからないトーンなのが何故かおかしい。

天どん師の一席め、「トークは先にやらない方がいいとわかりました」とぼやく。確かに最初にあれだけ話した上にグダグダになってしまうとテンションが保てないのかも……。
『牡丹燈籠』はもともと複雑な話だし、さほど起伏があるわけではないので淡々と。いつものハイテンションな天どん師とのギャップが楽しめる。……けどまあやっぱりぶっちゃけ圓朝物って面白くはないよね!? 天どん師も「まあせっかく季節なんで」みたいなノリ。

二席めはいつもの雰囲気に戻る。なんというか不条理ものというか『世にも奇妙な物語』的というか。
「俺はこの小銭を使い切ったら死ぬと決めてるんだ」と言い張る男が自販機でジュースを買い、「……死なない。俺は死を超越したんだー」という論理がすごい。というかよくこんな理論を考えつくなあ。
で、さらに似たような人も登場してカオス状態。そのもうよくわからない空間が楽しい。

萬橘師の二席め、「前回のこの会で天どんアニさんが『刀屋』をやったんですけど……。アレは私が噺を教えて貰っていたんですね。つまり前回のは私への稽古だったんです。……なので今日は私がやります」。って俺前回は行けてなかったんだけど、前回来た人はネタかぶってるってことか。そりゃまたすごいというか異例というか。
最後のふたりでどかんぼこんの場面はアクロバティックな仕草が入り、いかにも天どん師直伝らしい。

さすがに平日に落語ハシゴするのはやりすぎたか。なんか書くことが薄いなあ。
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