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亀戸梅屋敷寄席 令和五年七月六日 [落語]

亀戸梅屋敷寄席 令和五年七月六日
於:亀戸 亀戸梅屋敷 藤の間

三遊亭げんき『八九升』
三遊亭兼太郎『雛鍔』
三遊亭鯛好『もう半分』
三遊亭好好『やかんなめ』
三遊亭ぽん太『黄金の大黒』
三遊亭兼好『小間物屋政談』

有給。
申請した後に〆切のキツい仕事が2件(しかも期間が丸かぶり)入り、正直休んでる場合じゃないんだけど明日以降の俺が何とかするだろうと思いきって休む。
先日行ったときは売り切れだった海鮮丼にリベンジすべく今日は12時前に店に入り、追加で豚の角煮までつけて昼ビールと洒落込んでから梅屋敷へ。暑……。
少し早めに着いてしまい、ロビーで開場を待つ。結構な人数が待っていた。平日の昼間とは思えない客入り。

げんきさん、親子のツンボ、川越えのツンボの小咄からフルの『八九升』に。聴くたびに演る時間が長くなっていっている。

兼太郎さん、現在行われている真打昇進披露興行に少し触れる。まあ一門のタイムリーなイベントだから当然だとは思うが、個人的にはどうしても彼が「売れている」扱いされているが腑に落ちないというか。周りの知り合いもみな首を傾げてるのだが、世間的には一門内でも人気者のように扱われていて驚く。なんだか異世界にでも転送されたような感じ。
さてそれはさておき、世田谷の学校寄席へ行ってきた話をマクラに。「兼太郎先生」と呼ばれて面食らったようで、さらに年収までも聞かれたとのこと。「君のお父さんのクルマ1台分くらいかな」と答えて「うちの車ベンツです」……まあ世田谷だからなあ。
子どもの話から『雛鍔』に。春に掛けられることが多い話だけれど、確かに別にひな祭りが関わってるわけじゃないからいつだっていいのか。
兼好師と骨格は同じだが、細かいところが変えられている。これは兼太郎さんの工夫なのか。亭主がお屋敷のお坊ちゃんと金坊を比べたときに「なんでお前さんはそうやって比べるの。比べるから辛くなるんでしょう」というセリフはいいですね。「月とスッポン、天と地、兼好と〇〇!」もちろん〇〇には実名が入り、会場は大きく湧く。「お客さんの反応がすべてでしょ!」というとおり、やっぱりみんなしっくりきていないような……。
女房への小言のシーンもよどみなく、細かく笑いのジャブが続くのが楽しい。

鯛好さん、「げんきさんが18歳、兼太郎さんが34歳、私が54歳。兼好師匠と同世代です」。本来は鯛好さんが次の真打なのだが拒否して二ツ目に留まっているようだがこのあとどうすんだろ。
『もう半分』は結構合っているような気がする。

ぽん太さん、かなりスキンヘッドに近い短髪に。「普段はバリカンでやってるんですが、最近調子が悪いのでカミソリで……」だそうで。「噺家は坊主が多いんですが、いろんな人を演じるので……。あとはぶっちゃけハゲ隠しです」。ぶっちゃけた。鯛好さんからの三連続だからなあ……。
披露目の番頭補佐のようなことをやっているそうで、予約メールをひとりでさばいてるのだとか。
おめでたい噺として『黄金の大黒』を。
「青竹踏んでる」というワードに兼好エキスを感じるが、兼好師の型かは不明。

兼好師、マイナンバーカードについて「なんでこれだけ反対されてるのに強硬にやろうとするんですかね。なんかあるんでしょうねえ」と考察。
「まあでもせめて……団塊の世代がいなくなってからやればいいのに。あともうちょっとでみんないなくなりますから。……団塊の世代を前にしていうのもなんですけど。だって皆さんもう覚えられないでしょ?」。まあ50前の俺もよくわかってないけど。ただいろいろ新生はしてるしマイナポイントも全部申請してもらっているけれども。……もらったまんまで使ってないな。それこそNintendo Switchでも買うか。そういやWiiも麻生さんがバラまいた金で買った記憶が……。
「これがもっと進むとカードだけでカルテ代わりとかになるんでしょ? そしたら患者の取り違えとか出てきそうな気がするんですけどねえ。最近は目の前で起こっていることよりも、スマホに出ている情報の方が現実と捉えるそうですよ。だから雨が降っていようと、スマホの天気予報に晴れと出ていれば晴れなんだそうです」。さすがにそこまでではないとは思うけど……。
「鯛好、好好、ぽん太と3人続けて出てきてお寺みたい。昔はお寺に人別帳があって町人を管理していた」と『小間物屋政談』に。兼好師では4年ぶり? そんなに聴いてなかったっけ。
大家さんが『宮戸川』の叔父さんばりに早呑み込みの上、小四郎の一言からペラペラと喋りまくった上にどんどん脱線していくのがたまらない。
小四郎が戻ってきたときにおたきに「お茶くれる?」とお茶をもらい、一杯飲み干したところで「もう半分」と要求してパニックに陥れるのがおかしい。こういうアドリブはさすがだなあ。
お白洲の場面で、若狭屋の若女将の方がおたきよりも若くて美人、という表現などは一切なし。なんか最近のエイハラとかルッキズムとかに配慮したんだろうか。まあでもこの噺の一番の被害者はおたきのような気もするが。

帰りの電車で兼太郎さん、ぽん太さん、校好さんと会う。ぽん太さん好好さんは両国亭での手伝いがあるそうで両国で降りるが、兼太郎さんはしのばず寄席での出番があるということで御徒町まで一緒に。ごめん俺このあとに天どん萬橘師の会があるんだ。なぜか兼太郎さんが「女流二ツ目の中で一番かわいいのは立川だん子である」熱弁を振るわれるがひとつも理解できないうちに御徒町まで着いてしまった。俺は普通につる子さんとか祐輔さんの方が……。
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