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第33回 代官山落語夜咄 三遊亭兼好『ちきり伊勢屋』 [落語]

第33回 代官山落語夜咄 三遊亭兼好『ちきり伊勢屋』
於:代官山 晴れたら空に豆まいて

三遊亭兼好広瀬和生 オープニングトーク
三遊亭兼好『ちきり伊勢屋』
三遊亭兼好広瀬和生 アフタートーク

広瀬和生氏が以前にもここで同じ催しを行い、その後何度も自画自賛していた会。それを再演するという。演劇ではあることだろうが、落語としては珍しい。
前回は行けなかったので、それほどいうのであれば行ってみようと代官山まで。バイクは停める場所がないと聞いたので電車で。今日は肌寒いのでちょうどよかったかも。
今日はライブ配信もあるとのことで、広瀬氏の挨拶があり、そこでも前回がいかに素晴らしかったかということを語る。
オープニングトークでは兼好師が「覚えてないんですよねえ……。さっきようやく⅔くらいまで思い出しました。そこまで思い出したらなんとかいけるでしょう」「あとはアドリブで?」「アドリブっていってもなんか大体いつも同じようなことを言ってるんですよ、やっぱり咄嗟に出る言葉ってそんなに変わんないですよ」「わかる。僕も文章書いてて『なんかこの文章見たことあるな』と思うと自分の過去の原稿だったりする」「やっぱり気が合うんでしょうね、自分だから」「気が合いますね、自分とは」とふたりして何言ってるんだという会話を繰り広げる。

改めてひとりで高座に上がり、マクラもほとんど振らずに噺に入っていく。
兼好師の『ちきり伊勢屋』は人形町でネタおろしのを聴いたことがあるが、それ以来。トークでも言っていたが、長いので演る機会がないのだとか。10年近く間が空いている。
傳次郎の素直で若々しいキャラは好感が持てる。だがやはりこの噺のキモはそんな傳次郎にピッタリと寄り添う番頭の佐兵衛だろう。

そこらへんの「なぜ兼好師のこの噺は素晴らしいのか」はアフタートークで広瀬和生氏がたっぷりとインタビューで解き明かしており、そのアーカイブも配信されるということなので、詳しくはそちらで。
ただアフタートークですごく印象的だったのが、「兼好師の噺を他の人がやるとすぐにわかる」という話の流れで「私としては教わったとおりにやってるつもりなんですけどねえ……。『壺算』でも『いいの買ったねっと! いいの買ったねっと!』というのもそのまんま教わったんですよ。私の書き起こしたノートにも書いてある。でも『そんなことない、誰からも聴いたことない』って言われて。それで当時のテープ聴いてみたら『いいの買ったな』『おういいの買ったな』くらいなんですよ。私、勝手に変えてたんですよねえ……」というもの。
そういうことが若いうちから無意識でできてたってことはやっぱり天才なんじゃ……!?
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