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第54回 みずほ笑ホール寄席 みずほ寄席15周年記念 菊之丞兼好二人会 [落語]

第54回 みずほ笑ホール寄席 みずほ寄席15周年記念 菊之丞兼好二人会
於:箱根ケ崎 瑞穂ビューパーク スカイホール小ホール

古今亭菊之丞『ふぐ鍋』
三遊亭兼好『雛鍔』
古今亭雛菊『辰巳の辻占』
古今亭菊之丞『棒鱈』
三遊亭兼好『厩火事』

昨日はゆにおん食堂で新版三人集の会があったので行きたかったのだが、別件があったのでそちらを優先。しかしゆにおん食堂が再開発に巻き込まれて閉店とは。あそこの料理美味かったんだけどなあ。最近は打ち上げができなくてめっきりそんな機会もなくなってしまったが。

さて久々のみずほ寄席。
ここ最近はソーシャルディスタンスということで大ホールで行っていたのだが、小ホールに戻って客席をぎゅっと固める。

今日は菊之丞師のお弟子さんの雛菊さんのお披露目もするそうで。
なので前座もなくいきなり菊之丞師から。
「まずは前座で一席」といって笑いを取る。
「寄席や落語会が本業ですが、たまにテレビに出ることなんてのもある。最近ですと……相撲中継に映った」。市馬師や菊之丞師はよくテレビに出てるね。両国の年間シートを持っているお客さんがチケットをくれるのだそうで、楽屋ではテレビの中継を見ながら「今日は誰が行ってる?」という会話がされているのだとか。
相撲と同様に、噺家になってから食べたものとしてふぐの話題になり『ふぐ鍋』に。
旦那と一八のお互いふぐを相手に先に食べさせようとする攻防がおかしい。

今日は前座がいないのか、そのまま兼好師が登場してめくりを返して高座返しもする。いまやなかなか見られないレアな絵面。「自分のことは自分でやる、という会のようです」。今日はけろよんさんは連れてきてないのだろうか。
雛菊さんに触れて「よく入門しましたよね。菊之丞師匠って厳しいんですよ、後輩たちにダメなものはダメとハッキリいいますし、小言なんかもビシッという。私のように弟子をほったらかしとかしない。ちゃんとしてるです。若い人にはそれを厳しいと思う人もいるでしょう。……それにみなさんもおわかりでしょうが、もう全身からスケベさがにじみ出てるでしょ? よく女の子であのスケベなところに行こうと思ったのか……。スケベに飛び込んでいくようなもんでしょ!?」となかなか失礼なことをぶっこむ。
弟子や子どもは似てほしくないところが似るものだ、と『雛鍔』に。
番頭さんとの打ち合わせの後、おかみさんに「お茶を出せ」と小言を延々と言い続ける場面があるが、高圧的でもないし、その小言から浮かび上がるおかみさん像がすっとぼけていてなんともおかしい。たまに小言が嫌味っぽくなる演者もいるが、兼好師の場合はそんなことは微塵も感じさせない。
「こんなもーのひーろた、こんなもーのひーろた」の金坊のわざとらしさもたまらない。

兼好師がまた座布団を返し、めくりもめくる。めくりには「まめ菊」となっていたが、雛菊さんが出てきたところで世話人の方が改めて「雛菊」に変えるという演出。
「兼好師匠に返してもらった座布団には座りにくい……」。
非常な汗っかきであるらしく、「前座のときには余計なことが言えないので大変だった」とか。
一部ネットでは人気があるようだが私は初めて。うん、まあ、今のところは特に。

菊之丞師がトリなのかと思ったら仲入り後に登場。師弟で出るからと遠慮したのかはたまた押し付けたのか。
「さっき兼好さんに『アニさん、自分のことは自分でやんなきゃダメだぃ! ……ただでさえスケベなんだから』と叱られました」。兼好師はそんな江戸っ子な喋り方するっけ?
と言ってるところに鳴り響く携帯の着信音。「今のうちに切っといてくださいね。……最近前座さんは『切り方がわからないときは隣の若い人に聞くか、ふたつにへし折ってください』なんていいますが……」と周りから注意される噺の『棒鱈』に。
これがまた変な入れごとなどもまったくなく、キッチリキッチリとした仕上がりで、これが「本寸法」というヤツか、と思う。

兼好師の二席め、「雛菊さんの将来が楽しみですね。ここにいらしてる方の当面の目標ができたんじゃないですか。『雛菊さんの真打昇進を見届ける』、あとは『モノレールに乗る』」。モノレールは瑞穂町が多摩都市モノレールを誘致していたようで、のぼりなどが立てられていた。どうやら決まったらしく、2030年代なかばに開業のようだ。……確かにふたつとも同じくらいの時期になりそう。
兼好師の『厩火事』は今年初か。結構頻繁に聴いているような気もするけど。
おさきさんのウザさに心底イヤそうな顔をする兄さんがおかしい。
晩飯を要していた亭主に向かって「お前さんは唐土の孔子♡」と嬉しそうに囁き、丼をさわるなと言われると「もう麹町の猿になったー!」と喚く感情の乱高下がすごい。

いつもはみずほ寄席に行くときは近くのかたくりの湯という温泉に立ち寄るのだが、行きも半端な時間になってしまうし帰りも用事があることを思い出して結局行けず。
帰りは渋滞を避けようとGoogleMapに任せていたら、なんかすごい住宅地の対面通行もできないような狭い路地裏を通らされた。街灯もないような「この道ホントに合ってんのか!?」と思うような変な道を出してくんのやめてくれないかなあ。こっちゃ土地勘ないんだから。
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