SSブログ

柳家小ふね・三遊亭兼矢二人会 負けてたまるか!? [落語]

柳家小ふね・三遊亭兼矢二人会 負けてたまるか!?
於:新宿三丁目 道楽亭 Ryu's Bar

柳家小ふね『鈴ヶ森』
三遊亭兼矢『あくび指南』
三遊亭兼矢『新作(オジSUN)』
柳家小ふね『不動坊』

披露目の最中に他の会にも行くという、正気の沙汰とは思えない行為。
とはいえ兼矢さんを土日で聴く機会がそうそうないからなあ。

まずはふたりでオープニングトーク。
どっちがアニさんかでモメる。
入門は小ふねさんの方が半年ほど先だが、二ツ目に昇進したのは兼矢さんの方が二月ほど早いので兼矢さんが上だと小ふねさんがいう。そうなの? そうすっと昇進の早い圓楽党が有利(?)な気もするが。
兼矢さんは「協会が違う一門と会うと、どっちが上かモメる。下になろうとする」そうで。ふーん。打ち上げのお金出すとかいろいろあるからなのか。
ふたりの手ぬぐいがメルカリに出されていたことに兼矢さんが憤り、兼矢さんの手ぬぐいを雛菊さんが落札したらしい。

じゃんけんで順番を決め、小ふねさんがトリ。
小ふねさんの一席め、なんというか親方がどっしりとしておらず、反対に子分が図々しいのであまり上下の差がない。親方がすぐにテンパる感じになるのがおかしい。

兼矢さんの一席め、前座の頃は売れっ子の師匠についていくだけで周りも気を遣ってくれていたので高座以外で辛さを感じなかったのだが、二ツ目になってからはその庇護を受けられないのでいろいろツラい仕事があるという。というか前座の頃は高座ツラかったんかい。……まあ兼好師が一席やって爆笑をさらった後に出るとかあったからね……。
兼好師とはちょっと違う型の『あくび指南』。師匠の方のあくびもさほど上手くないのはまあご愛嬌。

二席め、高度成長期のオジサンの行動からパワーを吸い取り、それをエネルギー源に応用している会社、という設定からして「おおん?」となるブッ飛んだ噺。
吸い取った「オジ・SUN」(表記は聞こえたイントネーションのイメージ)を使うと、行動がややオジサン臭くなるものの、それ以外のデメリットはないという。オジ・SUNを発生させるには高度成長期のオジサンの行動を見せるといい、ということで昔のオジサンが懐かしがるようなトピックを挙げていく。
正直噺の出来としては粗削りだと思うが、発想力がすごい。

小ふねさんの二席め、長屋のモテない三人組もそれぞれ吉公と同じくおたきさんが自分のカミさんで不動坊に貸しているだけとしているのが面白い。
熱演すぎて汗だく。その状態で「幽霊だ」って言われても、とおかしい。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。