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両国寄席令和4年9月6日 [落語]

両国寄席令和4年9月6日
於:お江戸両国亭

三遊亭好の助『持参金』
柳家小春 粋曲
三遊亭兼好『猫の災難』

あーーーなんかモヤモヤする。イライラする。原因は社長です。
こういうときは落語です。こういうときじゃなくても行ってるけどな。
やっぱりこういうときってツイてないのか、会社の最寄り駅でも乗換駅でも目の前で電車が行ってしまう。

お江戸両国亭に着いたときは好の助師のマクラが始まっていた。
どうやら大阪に行ったときに入った飲み屋があまり良くなかったようで、その接客について愚痴が止まらない。お安い店だったようで、「金がすべての世の中」と噺につなげていく。
『持参金』はまあ今のご時世あまり聴かない噺。ただ、好の助師のややぶっきらぼうというか、斜に構えたというか、まあとにかくそんな感じのドライな印象のしゃべり方と妙にマッチして、今の世の中に皮肉を効かせているように聞こえる。おそらく九分九厘私の思い込みだけど。

小春師匠は都々逸や小唄、『梅は咲いたか』の替え歌などを。
最後に『からかさ』を弾いてお後と交代、という流れだったが、扇辰師が出てきそう。

兼好師、「今日は稽古があったので5時くらいから楽屋に入って高座を聞いていたのですが、やっぱり寄席はいいですね。これだけいて誰一人ためになる話なんてしていない。好の助くんなんていかに噺家が安い店にしか行っていないのかってことを延々と話してるんですから。でも我々はそういう店に行くと『ネタができた』って逆に喜んでるくらいですから」とのこと。
「最近の話でいうと、香川照之さんはかわいそうですね。だってああいう演技をされる方ですよ。やっぱりどこかちょっと普通の人とは違うんですよ。確かにやったことは良くないんですけど、あれは連れて行ったほうが悪いんじゃないですか。CMなんかも全部なくなったそうで。ま、トヨタはまずいですわね。酒飲んでのトラブルはダメでしょう。もちろんサントリーもダメ。でも保険はいいんじゃないですか。『この保険のお陰で収入がなくなっても大丈夫でした』なーんて」。彼のは自動車保険だからなあ……。
マクラが禁酒の方に傾いてきたので『親子酒』か『禁酒番屋』か……と思っていたが「呑みたいと思っているときに呑めないのは辛い」と『猫の災難』に。
兼好師のは4年近く間が開いている。
いやあいろいろくすぐりが最新版にアップデートされていて実に楽しい。
鯛を兄いに見つけられ、「これを食わしてくれるならごく上等な酒を買ってくるぜ、どうだい」と目の前にエサをぶら下げられ、身がないことを言い出せなくなっているのは理にかなっている。
兄いの酒を取っておこうと徳利に移し替えているときに考え事をしてしまい、我に返って酒をこぼしたことに気づいたときの「うっわすっごいこぼれてる」のひと言の破壊力の凄まじさたるや。徳利が倒れないように壁に立てかけているのだが、あふれそうな徳利の口を吸おうとするときには壁が邪魔でうまく吸えない、という仕草がおかしい。さらにそれを解決するために、蓑を着て茅を使って酒を吸うのも頭がいいのかバカなのか。
猫がやったことにするために猫の足跡をつけとこうと小細工するのも新鮮。
酔っ払って『からかさ』を唄って浮かれているのもちゃんと小春師匠を拾っていて楽しい。

だいぶ笑ったので少しは気が晴れるかと思ったが、あーーーやっぱ明日会社行きたくねえなあ。仕事っつーか会社イヤ、ってのは変わらないようで。
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