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三遊亭兼好@能舞台 [落語]

三遊亭兼好@能舞台
於:長谷 鎌倉能舞台

三遊亭兼好『湯屋番』
春風亭枝次『かぼちゃや』
三遊亭兼好『ちりとてちん』
三遊亭兼好『包丁』

昨日は久しぶりにドームへ野球観戦に行ったのだがものすごいくだらない負け方をする。さらに坂本がファインプレーで沸かせたのだが、靭帯損傷で登録抹消。マジか。
というか以前はちょいちょい野球を観に行っていて、今でも1年か2年に1回くらいは観に行くのだが、俺が行くと必ず負ける。下手すると10年以上勝ちゲームに行けてないんじゃなかろうか。今年は巨人調子いいし、反対に対戦相手の阪神は最近持ち直してるとはいえ最下位。今度こそ大丈夫だろと思ったらクソ惨敗。さすがに心折れるわ……。

鎌倉能舞台での落語会は2回め。
ちゃんと余裕持って出たのに、東海道線が微妙に遅れ、横須賀線への乗り継ぎが予定通りに行かず。もーーーー。せっかく鎌倉までいくのに天気も悪いし。天気よけりゃツーリングがてらバイクで行ったんだけど。なんかここ最近いろいろ思ったとおりにいかなくてイライラする。うまくいかんなあ。

一席め、このさなかになかなかの密度の会によくいらっしゃいましたとジャブをかます。
今年は3年ぶりに特に規制のないGWとなり、落語会は軒並み入っていないのだという。「そりゃそうですよね、ようやく出かける格好で外に出ても白い目で見られなくなったってのに、わざわざ落語会行きます? 皆さん自覚がないようですが、今日ここにいるって普通じゃないですからね」。そう言われましても。
「一昨日ワクチンの3回めを打ってきた。遅いと思われるかもしれませんが、私はほら一度感染してるんで。これまではそんなに副反応は辛くなかったんですが、今回は一番重いですね。ファイザー、天然、モデルナの中で天然が一番軽かった」だそう。
自宅から鎌倉までは遠いのでその間の電車で寝ていようと思ったのにずっと座れなかったそうで、「今はようやく座って休んでいる」。まあたまにそういうときもありますわね。師匠もいろいろうまくいかないweekなのかもしれない。
噺に入り、超絶ポジティブな若旦那に励まされる。こんだけ前向きに生きられたら楽だろうなあ。
それにしてもこの若旦那、お湯屋のおかみさん狙いで奉公に潜り込んだのに、いつの間にかお妾さん狙いになっているのか。
お妾さんの家に若旦那がたまたま通りかかり、「泳ぐような形で出てくるよ」と妄想しているときのお妾さんの仕草がおかしい。若旦那を見つけたときになぜか二度見をし、動作にキレがある。

枝次さん、トーホーのサラリーマンだったそうで。
百栄師のお弟子さんとのことで私は初。かっちりとした古典を聞かせる。

兼好師の二席め、「百栄師匠も前座の頃は本格古典をやってましたから。その後どんどんキモチワルクなっていくという……。彼も今はあんなにしっかりしてますけど、いずれキモチワルクなっていくんでしょうねえ」とヒドいエールを。
以前この時期になるとお客から筍をもらっていたという。これまでの鍋では小さかったので、コンロ3つを使うような大きな鍋を買ったら……とサゲる。
筍やふきのとうのような春の食べ物のエグみや苦味は人間の体が冬の体から春の体に変わるのに必要なのだそうだ。
食べ物の話から『ちりとてちん』に。かなり久しぶりでほぼ4年ぶり。
この噺でも愛想のいい金さんの動きが楽しい。「灘の生一本があるよ」とか「鯛の刺身をおあがり」と言われるたびにわざとらしく「えっ」と驚いて動きが止まり、その後何かを覗くように小刻みに揺れる。このわざとらしさがたまらない。
知ったかぶりをする六さんは酒を飲むときは「昔は灘にいた」「昔は明石にいた」などとフカす。飲んだり食べたりしても顔に出したり声に出したりしないが、結局モリモリ食べるのも楽しい。
「ちりとてちんを知ってるかい」と聞かれてキョトンとしてしまい、「何だ知らないのか」といわれて「発音が悪いからわからなかったんだ」とより中国語っぽい言い方で言い直すのもいい。
ちりとてちんを食べようとする動きや食べたときの動きも実に大げさで多彩なアクションで笑いが絶えない。

三席め、いまだに結婚詐欺は年に数件検挙されるらしい。結婚詐欺師というのはあまりイケメンでもダメらしく、顔がイマイチで声がいいというのが適しているのだとか。
噺に出てくる寅んべえもノドがいいという設定。
「酒を飲めば何でもできる」という寅んべえだが、口説くべき相手のおあきさんに一喝されてちょっと素に戻り「……ちょっと醒めちゃった」と飲み直すのがおかしい。
「なんだい! アンコウが逆さ吊りされたようなツラしやがって! それが女を口説く顔か!」という啖呵もすごい。和解後に「さっき『アンコウが逆さ吊りされた』って言ってたじゃねえか」「アンキモ好きなの」というやりとりも楽しい。

終演後、兼好追っかけ仲間と鎌倉まで移動してちょっと呑む。さすが観光地値段、そんなに頼んでないのにそこそこなお会計に。地元の人たちって外食どうしてるんだろ。同僚が会場近くに住んでいるので今度聞いてみるか。
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