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三遊亭兼好の落語入門 [落語]

三遊亭兼好の落語入門
於:立川 ルミネ9F

三遊亭兼好『花筏』『茶の湯』

病院行って薬もらったりバイクのバッテリー交換したり素人落語会のチラシ作ったり。
なんだかそこそこ忙しい。
そして明日は久しぶりに休日出勤。後輩に渡した仕事がどうにもクライアントに提出できるレベルにないので引き上げ。そういう時に限ってしばらく音沙汰なかったところからドサドサっと駆け込みで仕事が入ってできるだけ急ぎで、とかいう。はあ? もう来週で今年最後なんですけど? ああ……みんな滅んでしまえばいいのに。

この会はいつもは平日だった気がするのだが、今回は土曜。
遠いのでさすがにバイクではなく電車にしたのだが、まあ北千住から1時間ちょっとだし横浜あたりと変わらないのか? 実際客席に知った顔がチラホラと。みんなここまできてんの? パーじゃないの? と全力で自分を棚にあげる。

さて一席め。
昨日から富山に行き、1泊してさっき戻ってきたという。
富山は志の輔師の地元だが、落語は志の輔師の会しか売れないのだという。中には「志の輔は聞いたことあるけど落語は聞いたことがない」という人もいるのだとか。
ちょうどバドミントンの大きな大会が富山であったらしく、泊まったホテルでは周りはほとんどバドミントンの選手だったそうだ。選手同士は皆顔見知りのようで、エレベーターなどで顔を合わせると挨拶をするのだが、勢いあまって兼好にも挨拶しようとして皆一様に戸惑っていたのが面白かったとのこと。
「スポーツといえば、日本人はまだ『スポーツを楽しむ』というのがヘタですねえ」と切り出し、五輪のマラソンの対応のまずさなどについて面白おかしく話す。
「まあ日本には昔から楽しむ『スポーツ』と呼べるものがなく、武道とか宗教行事とかになってしまう。昔は職業としてのスポーツなんか相撲くらいしかないし、相撲だって本来は宗教儀式ですからね」と相撲の成り立ちなどを語り始める。ここを結構詳しく長く話していたのは一応この会が「落語入門」と謳っているからだろうか。前は落語の間にいろいろ解説があったみたいだけど。
水戸の素人力士の大吉が父親に「お前が勝てているのはわざと負けてくれてるんだ。力士なら『あとは流れで』とかできるんだ」とかさらっと毒を混ぜてくるのがなんとも。
行司が力士名を呼び上げるときに「かたや」と「こなた」以外は何言ってるかわからない、という細かいくすぐりもおかしい。

二席め、こげ茶の羽織と深緑の着物で「抹茶チョコみたいな組み合わせになった」。
噺家はいろいろ習い事をするという。
前座時代は太鼓を習うが、兼好師は太鼓は苦手だったとか。三三師は太鼓が得意で、二ツ目時分に太鼓の腕前で呼ばれる会もあったそうな。
一方で兼好師が笛が得意なことはファンの間ではよく知られていることだが、やはり笛といえば一朝師。兼好師によれば、それまで普通に吹いていたのに後ろで一朝師が聞いていることに気づいた途端にあわあわになってしまった人もいるとか。
『あくび指南』かなとも思ったが、習い事はいろいろあるが茶の湯を習えばその他の習い事も含まれるんだそうです、と『茶の湯』に入る。冒頭の抹茶チョコにも誘発された?
「ご隠居が茶の湯できないなんてありえないですよね、蔵前の旦那ができるんだから。子ができるのに親ができないなんてそんなおかしなことないですよね」とまくし立ててご隠居を追い込む定吉の腹黒さと、それに対してタジタジのご隠居の様子がおかしい。「……お前そうやって畳み掛けるのやめな」とポツリと呟くのも力関係が逆転しているようで面白い。
できあがった青きな粉わさび茶を一口飲んだときの、わずかな目の大きさの変化だけでこれだけ笑いを起こせるんだからすごい。もちろんその後の悶え苦しむ様もたまらないのだが。
苦しむ定吉に「飲み込みなさい。……暇出すぞ」と脅すのは先ほど追い込まれた意趣返しか。大人気ないご隠居もおかしい。

帰りに神田で待ち合わせて久しぶりに鳥貴族に。最近は値上げした上に質が下がったと散々な評判で、私もそう思っていたのだが、あれ普通に美味しいな……。店舗によって違うんだろうか?
タグ:三遊亭兼好
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