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三遊亭兼好芸歴20周年記念公演 まるっと兼好。 千葉 [落語]

三遊亭兼好芸歴20周年記念公演 まるっと兼好。 千葉
於:本八幡 市川文化会館

三遊亭しゅりけん『黄金の大黒』
三遊亭兼好『雛鍔』
柳家権太楼『猫の災難』
三遊亭兼好『徂徠豆腐』

まるっと兼好2回め。
天気もいいし暖かそうだったのでバイクで行くかちょっと悩んだが、結局は電車で。昼は暖かくても陽が落ちると寒いんだ。

しゅりけんさん、お弟子さんの中では一番兼好師っぽくないというか兼好テイストを感じないのだけれども、この噺は兼好師に習ったんだなというのがよくわかる。

兼好師の一席め、学生の頃は市川のあたりはよくきていたという。
大学は二松学舎で、一、二年次は武道館の近くの校舎ではなく「しょうなん」キャンパスだったそうな。東京に出てきてサザンのイメージでキャンパスに行ってみたら、千葉の手賀沼近くの「沼南」だったとか。そういえば兼好師の高校や大学時代の話とかほとんど聞いたことないな。
続いてゲストの権太楼師の話に。以前はそれほど落語協会と圓楽党との交流がなかったため、実際に会ったのは二ツ目に上がってからだったという。権太楼師の『鰻の幇間』を袖で聴いてゲラゲラ笑っていたら、他の落語協会の先輩に「そんなに笑うならお金取るよ」と言われたとか。でも権太楼師の『鰻の幇間』面白いもんなあ。
弟子や子どもたちが似て欲しいところは似なくて、似ないで欲しいところが似ているという話になり、そこから『雛鍔』に。
やはりおかみさんが番頭さんにお茶を淹れるときの小言のシーンが面白い。「濃いお茶あるだろ、番頭さんから法事でもらったいいお茶……それは『恩を仇で返す』って言わないよ」など新しく聴くくすぐりがいくつも入っていた。いつも思うがこの植木屋は結構博識だよね?

権太楼師登場。先日香川に行った際に金刀比羅宮に行ったのだが、そのとき参道に『金毘羅船々』がずっとBGMとしてかかっており、「なんで権太楼師の出囃子がずっとかかってるんだろう」と思っていたが、そら金毘羅様だからだよね。すっかり落語脳ですなあ。
最近浅草などでは外国人が増えたという話から自身が海外に行った話や金馬師とハワイへ行った話などをマクラに。
噺へは特に繋がりはなく、唐突に「ああー、呑みたい!」と始まる。
酒をこぼしたときになぜかこぼれた酒を顔や頭に擦り込むのが他の演者よりも丁寧で、そこがなんだかおかしい。わかるような気もするしやっぱりわからないような。

兼好師の二席めはネタ出しの『徂徠豆腐』。
先月の『東京かわら版』の兼好師の連載で挿絵が『徂徠豆腐』だったのでその絵柄が頭に思い浮かぶ。
徂徠が豆腐を頼むときに一丁か二丁かで逡巡する様子がおかしい。その後のストーリーを知っているので、良心の呵責と戦ってるんだろうなーというのが伝わってくる。
豆腐の食べ方が特殊なのは以前からだったが、おからや握り飯の食べ方までが変な形になっていてこれもおかしい。
いろいろ魅力的なキャラが出てくる噺だが、やっぱり面白い人となれば大工の棟梁かな。よく確かめもせずにペラペラとよく喋る軽薄ぶりがたまらない。話がよく飲み込めない上総屋たちの様子を見て「あれ……? 違う人の家建てちゃった……?」という呟きの破壊力がすごい。

終演後にロビーに出ると兼好師のイラスト入りの演目表が。相変わらず上手いなあ。
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帰りに有楽町で志の輔師が主演をしている『猫とじいちゃん』を観ていこうかと金券屋でチケットを買っていくも、お目当ての上映回は満席。ネットで見たときは「余裕あり」って出てたのにー。ロングランしてくれればいいんだけど。
明日は横浜の神奈川宿寄席に行く予定だったのだが、仕事がどうしても終わらないので休日出勤。あーあ。
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