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らぐろ亭 第22回 一蔵・小辰二人会 [落語]

らぐろ亭 第22回 一蔵・小辰二人会
於:駒込 妙義神社

入船亭小辰『垂乳根』
春風亭一蔵『徳ちゃん』
春風亭一蔵『鮑のし』
入船亭小辰『富久』


なんかタイの反動なのか、何をしても楽しくない。
特に仕事が辛い。もともとここ最近落ち込むような出来事が連続して起こっているから、どうにも心が上向かない。
会社でもずっとため息ばかりついている。あまりいい状態じゃねーなと思いながらもこればっかりはどうしようもない。だって会社も仕事もクライアントも上司も同僚もみんな嫌いだし信用できないんだもんなあ。どうしたもんか。
そんな鬱々とした中でも猫と落語には惹かれるからまだ救われる感じ。

半地下のカーヴみたいなところから始まり、妙義神社の社務所の2階に会場が移ったらぐろ亭だが、この会場も取り壊しになるらしい。そんなわけでこの会場も最後だそうだ。雰囲気のある会場だっただけに惜しい。
併設されていた公園も閉鎖され、何かできるようだ。

小辰さんの一席め、お嫁さんの名乗りはあまり馴染みのないバージョン。

一蔵さんの一席め、全体的に賑やかな『徳ちゃん』。一蔵さんらしいというか。

二席め、先日福袋演芸会で小辰さんの誕生日が近かったため、サプライズでケーキを買ったそうだ。一蔵さんは次の仕事があったため、実際には花飛さんにお金を渡して買っておくように頼んだという。一蔵さんとしてはお礼のLINEなどがくるかと思っていたらまったくこず、仕事が終わって打ち上げに合流して「どういうことだ」と聞いてみたら花飛さんが買ったことになっていたそうだ。「お前!」と花飛さんに詰め寄ったところ、小辰さんに「兄さん、そういうところ」と諭されてしまったという。お金を出した上に手柄を横取りされてさらに後輩に説教までされるという気の毒な状況。
『鮑のし』は甚兵衛さんがだいぶ与太郎寄り。女房に「口移しで教えてあげる」と言われて躊躇なく唇をしつこく出していくところがおかしい。

小辰さんの二席め、「『そういうことろ』なんて言ってない、話が4.5割増で盛られている」と告発。とはいえ花飛さんが本当に何も言っていなかったので小辰さんはその場で香盤が一番上の正太郎さんが買ってくれたものだと思っていたらしい。
が、「こういうのは言わないほうがかっこいい」という美学があるようで、前回のらぐろ亭では一蔵さんの誕生日のために席亭がケーキを用意していたため、小辰さんはシャンパンを持ち寄っていたらしい。が、それを今の今まで誰にも言っていなかったそうだ。確かにシャンパンあったような。それを聞いた一蔵さんが「誠に申し訳ございませんでした」と謝罪乱入。小辰さんは「苦しゅうないよ」と鷹揚に応対する。
『富久』を聴くと年末だなあと思う。当たった富くじが焼けてしまった久蔵がいくらでももらえないかと食い下がるところでは顔や体が小刻みに震えていてリアル。こういうのは狭い会場で近くだからよく見える。

終演後は恒例の打ち上げ。差し入れの日本酒が数を数えるほど増え、ビールも発泡酒から本物のビールにグレードアップ。
小辰さんとも長めに話し、私の過去の話などもして少し驚かれる。それにしても顔を見て灼けたってのがわかるってすげえな。
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