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第六十六回 一蔵ひとりの会 [落語]

第六十六回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『笑い茸』『鮑のし』『百川』

三連休最終日。天気がイマイチだったこともあって、どこにも出かけずなにも休みらしいこともせず。
会社で嫌なことが連発であって、そのストレスで歯が痛くなったのも出かける気をなくす一因だったかも。
どうやら私はストレスが口にくるようで、強いストレスがあると歯茎が腫れたり口内炎ができたりする。今回は以前に治療した歯の根っこが炎症を起こしてるとかで、前に入れた歯をひっぺがして炎症を抑える治療してまた埋める、ということをしなければならないらしい。
はあー。カネさえあれば会社辞めて毎日落語聴きに行けるのになあ。

さてさすがに1日くらいは落語行きたい。
一蔵さんの髪が伸び、なんかzeebraっぽい感じ? まだそこまで伸びていないけれども。

一席め、今日は敬老の日ということで、いたるところで落語会が開かれているはずという。なのに仕事をしていない噺家はヤバいそうだ。なので今日の寄席は代演に次ぐ代演で、ほとんど元の番組の形跡がなかったという。
末廣亭では一朝一門の二ツ目5人が交互出演で今日は全員NGだったそうだが、代演を呼ぶくらいなら、と一蔵さんが出たそうだ。それを一花さんにメールで全員に一斉送信されて傷ついたとか。
先日行った敬老会では学校の体育館で行われたそうで、「じゃあ舞台に少し高い台を置いてその上に座布団を置いてください」と頼んだところ、体操用の分厚いマットの上に座布団が置かれていたという。
一度乗ってみたが、思ったとおりかなり沈んで落語どころではなかったそうだ。
『笑い茸』は珍しい噺。私は初めて聴いた。
これまで笑ったことがない人が笑い茸を食べて笑ってしまうという噺で、サゲもまあちょっと分かりづらいかな。
二席めのマクラで語ったところによると、打ち上げ付きの会で、料理がキノコ尽くしという趣向だったため落語もキノコの噺にしてほしいとリクエストされたのだとか。古典としてはこの『笑い茸』しかなかったようで、他の師匠は誰も持っていないのか家元の音源と速記本で覚えたそうだ。
途中のくすぐりとして噺家ギャグを入れたのに、その会は落語ファンが少なかったそうでまるでウケなかったらしい。せっかく覚えたのに悔しいから、と落語マニア集うこの会で披露したそうな。

二席め、最近入ってきた前座さんで林家やまびこさんがド天然らしく、とても楽しいという。
彼や以前にいた前座さんのエピソードをいくつか披露する。その中でも古今亭大五朗さん(だん五さん)の話が強烈で、ダーク広和先生のことをネタ帳で「カープ広島」とつけたという。その他にも文左衛門師の名前を「文左衛文」と書いたらしく、ネタ帳をぶん投げられるほどキレられたとか。曰く「お前舐めてんのか! 三度めだぞ!」そらキレられるわ。
で天然の甚兵衛さんが出る『鮑のし』に。
意外なことにネタおろしだという。持ってそうだけど。
ちょいと甚兵衛さんというより与太郎かな……。
一蔵さん自身も「甚兵衛さんと与太郎ってどう違うんですかね? 与太郎が結婚したら甚兵衛さんになるのかと思ったら『錦の袈裟』は与太郎のままだし……」と迷っている様子。
なんか俺の勝手なイメージだけど、与太郎は本物のバカなのに対して甚兵衛さんはボーっとしてるだけって感じ。与太郎は話が通じないけど、甚兵衛さんは結果が伴わなわずとも話自体は通じてるって印象がある。
「女房の話は一度じゃ覚えられないのに棟梁の話は一度で覚えられた……俺は女房に甘えてるんだな。やっぱり惚れてるんだ」という理屈がおかしい。

三席め、久しぶりの一蔵さんの『百川』。
この百兵衛さんも甚兵衛さんと通じるところがあるなあ。
タグ:春風亭一蔵
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