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東海道神奈川宿寄席 [落語]

東海道神奈川宿寄席
於:神奈川 星槎学園高校横浜ボートサイド校

三遊亭じゃんけん『阿弥陀が池』
三遊亭兼好『粗忽長屋』
柳家小太郎『船徳』
柳家小太郎『おすわどん』
三遊亭兼好『お見立て』

天気が不安定。というかこの会のときはいつも雨な気がする。
プログラムではじゃんけん→小太郎→兼好→小太郎→兼好の順。こないだのSKIPシティのときといい流行ってんのか。

じゃんけんさん、この噺もだいぶこなれてきた感じ。
仕方のないことだとはいえ、東京に阿弥陀池の寺は馴染みがないのでちょっと伝わりづらいかなあと思う。

兼好師の一席め、今日の天気は暑いのかと思ったら雨が降ったり、涼しいのかと思ったら陽が出たりと話題にしづらいと話題にする。
小太郎さんについて「軽量級のパンチドランカーボクサーみたいな見た目」としながらも「見た目以上の優秀さを持った珍しい存在」と褒める。「噺家は見た目は悪くないのに中身がポンコツ、という人が多い。ポンコツにも二種類あって、『見た目はまともなのに噺の中身が』というタイプと、『見た目はまともなのに性格が変態』というタイプに分かれる。前者の例がたけ平さんで、後者の例が文菊さん」という。……ああー……。いやたけ平師割りと好きだけどね。わかるような。文菊師もなんか真打昇進あたりからなんとなくそんな雰囲気が滲み出しているような気がしてね……。
噺はやはり何度聴いても飽きない面白さ。
兄いは終始メチャクチャなことを言っているのに、たまーに論理的なことを言って熊や世話人を丸め込むのがおかしい。

小太郎さんの一席め、恒例のダブルピース。
この会は普通の教室に高めの高座を組んでいるので天井までが近い。「数ある会場の中で私の手が天井に届くのはここくらいです」とのことで「縦の動きを最大に活かした噺をします」と『船徳』に。今年は個人的に『船徳』の当たり年だな。
船頭たちが悪事を告白する場面はないものの、そのぶん他の場面はしっかりと。
船宿の女将さんがやめるように懇願する場面の必死さが面白い。
棹を流した徳が「若え衆、そろそろ艪に切り替えるんだろ」と言われて「……これ艪っていうんだ」と知らなかったのもおかしい。
ダイナミックさと繊細さの両方を持っていて、そのバランスがすごくいい。

二席めは「私の持ってる噺の中で一番面白くて大爆笑間違いなしの噺をやろうと思っていたのですが、主催の方から『怪談噺をやってくれ』と言われたので変えます」と『おすわどん』に。
歌丸師の得意ネタとは知っていたが、こんな噺だったのか。初めて聴いた。
この噺が怪談噺かと言われると微妙なところだとは思うが、よくできた噺だと思う。
いろんな人物が少しずつ出てくる噺で難しそうだが、それをサラっとやってしまう小太郎さんもすごい。

兼好師の二席め、アジア大会のバスケに触れ、日の丸のついた服を着ていたのはまずいけれども、あれくらいいいんじゃないですか、と話す。「アレだって本当に悪いことだと思ったら『お前ら何をしてるんだ』と止めればいいじゃないですか。それもしないで写真撮って載せるってどうなんですか。アレはきっと自分が買おうとしていた女を先に取られたから腹いせにあんなことしてるんじゃないですか」。まさかそんなことはないだろうが、動機としては面白い。
そんな買春の話から吉原の噺に入る。
こちらも何度聴いても面白い。涙用のお茶を継ぎ足したら淹れたてだったようで、「熱っつ!」という悲鳴がいつもより大きめだったかな。

恒例の会場で打ち上げ。
兼好師は明日の噺し問屋の準備を何もしていないということで早めに帰宅。
じゃんけんさんや小太郎さんと話す。
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