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人形町噺し問屋 その八十二 夜の番組 [落語]

人形町噺し問屋 その八十二 夜の番組
於:人形町 日本橋社会教育会館

三遊亭兼好 ご挨拶
三遊亭じゃんけん『西行』
三遊亭兼好『鈴ヶ森』
ストレート松浦 ジャグリング
三遊亭兼好『ねずみ』

今日は早く上がるために会社に早く行く。そのおかげでなんとか時間に間に合った。ナイス判断昨日の俺。

まずご挨拶。
さすがに今年の暑さには冷房嫌いの兼好師も「冷房止めて」とは言えなかったようで、冷房のある生活に甘んじてたようだ。しかも皆冷房をフルパワーでかけるため身体が冷えて仕方がなく、これを克服するためにツボ押しを実践していたらしい。
身体にいい10箇所のツボというのを常に押していて、そのおかげか風邪を引かなかったそうだ。しかし先日北陸新幹線の中で油断してうたた寝していたらくしゃみが出たという。これは風邪だなと思った兼好師は車内でツボ押しを始めたのだが、これを後ろで見ていたアラフォーと思しき女子(?)に「あのオジさんヤバい」などと囁かれていたそうだ。気にせず本で調べた「風邪に効く」といういちばん下のアバラの脇にあるをツボをツボ押し棒でグッと押したところ、予想以上の痛みに思わず大きなうめき声が出てしまい、「ついに切腹」と言われたとか。
また、先日から通風の症状が出たそうで、同じ通風持ちの喬太郎師に「ようこそ通風の世界へ」と握手してもらったという。歌武蔵師には「私は糖尿だから通風にはならない。よかったー、糖尿で」と言われて納得がいかなかったそうだ。
とはいえ通風も悪いことばかりではなく、おじさんばかりの盛り上がらない打ち上げの場などで「私痛風なんでビールはちょっと」というと痛風おじさんたちの痛さ自慢が始まって必ず大盛り上がりなのだとか。なんかわかる。

じゃんけんさん、この会で地噺のネタを持ってきた度胸は買う。
やっぱり最後のあたりでちょっと息切れ。惜しい。

兼好師の一席めの『鈴ヶ森』は一之輔師とネタ交換で教わったと聞いていたが、だいぶ形が変わってきておりほぼ兼好師のオリジナルになってきているようだ。
追い剥ぎの「おーい旅人、おーーーい旅人」という口上を新米が一通り聞いて「あーやっぱり親分はかっこいい、前に親分からやられたときからその口上やりたかった」と親分の元被害者だったとわかるのがおかしい。
ケツをまくってしゃがんだときに尻に刺さるのが筍じゃなくてとうもろこし。「季節によって刺さるものが違う」というのが芸が細かい。
オチもだいぶ変わっていた。

ストレート松浦先生、「グレン・ミラーの『イン・ザ・ムード』に乗せてジャグリングをお届けします。レコードお願いします」と袖にいっても音楽がかからず、自分で歌いながらジャグリング。最初はトラブルかと思ったが、どうやらそういうネタらしい。
今日はジャグリングの間のBGMはずっと自分の口三味線。
珍しく何度か失敗したり道具が壊れたり。
とはいえ相変わらずの名人芸というかすごい技術。

兼好師の二席め、山口の二歳児が救出された件に触れ、あれは二歳児だったからよかったそうですね、と語る。
曰く、二歳児はまだ経験がないので夜になっても恐怖感を抱かなかったのではないかと言われているそうだ。逆にもう少し年齢を重ねて経験を積むと、経験を基に恐怖心が産まれてパニックになったりするという。
だから経験を積んでいることが必ずしもいい事とも限らない、子どものほうがいいこともある、と子どもが客引きの『ねずみ』に。
相変わらず兼好師の『ねずみ』は実は生駒屋が主人公なのではなかろうか。それくらい他のキャラクターを食っている。
が、今日は兼好師には珍しく、ところどころ抜けたり、人の名前を間違えたり、らしくない大きなミスを連発。
昨日も二人会があって今日も昼夜公演で2日で六席、しかも首都圏だからネタも変えなければならず大変だったんだろうなあとは思うけれど。
一番大きいのはねずみやの親父の腰が抜けた理由の話をしていたのに、七夕の描写が抜けていきなり先妻が亡くなった場面に飛んだこと。ん、俺ボーッとして聴き飛ばしたか? と思ったけどやっぱりその場面はない。
どうやら皆気になっていたようで、幕が下りた途端そこここで「抜けてたよね?」という声が聴こえてきた。
経験を積みすぎたマニアってヤーネ(自分を棚に上げる)。
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