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第五十三回 一蔵ひとりの会 [落語]

第五十三回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『たがや』『粗忽の釘』『青菜』

昼間どこかに写真でも撮りに行くかと思ったのだが、暑くて家の中でぐだぐだと過ごしてしまう。
今日は北千住の花火大会で、うちの近所も落ち着かない。
うちから徒歩5分の場所で打ち上げてるのに、裏のマンションで遮られてまったく見えないという。
花火なんて写真チャンスではあるが、人ごみのなかに行くのも嫌なので落語へ脱出を図る。

一席めはタイムリーな『たがや』。
マクラでテキ屋での思い出などを振りながら、落語本編でもヤンキーエピソードやテキ屋エピソードを絡めながら噺を進めていく。
これはこれで一蔵さんにしかできない個性だよなあ。

二席めはネタおろしかな?
主人公は大工の棟梁で、父親が二階にいるというパターン。
フェーフェーの洗いっこなどは一之輔師などと一緒だが、オチが「ここまで箒かけにこなきゃならない」で終わりではなくさらにその先がある。
調べてみたらこちらのほうが元の『宿替え』というネタに近いようなのだが、私はこの形初めて聴いた。

三席め、「夏だから『もう何度も聴いたよ』って方もいらっしゃるでしょうが」と『青菜』。
まあ確かにもう何度か聴いている。
一蔵さんの『青菜』の特徴は、まず植木屋がお屋敷の旦那に心酔し切っているというのと、夫婦仲がものすごくいいのと、建具屋の半公が植木屋の茶番を楽しんでるということ。
先日ポッドキャストでこしら師が「おうむ返しネタでは、失敗パート部分(『青菜』なら植木屋が真似をしているところ)では一切感情を込めない。トレースするだけでいっぱいいっぱいなはずだから」といっていてなるほどなと思ったが、一蔵さんのこの噺もそんな感じ。「憧れの旦那の真似をするだけで精一杯」という感じがすごくしている。
で、「菜はお好きか」「きれえだよ」「……お前それはないだろう」というところで一気に感情が戻ってきてその落差がおかしい。

家に戻ろうとすると、まだ花火大会が終わっていなかった。
ちょっと離れたところから最後の5分だけ花火を見る。
混雑しなきゃいいのになあ……。
20170722_01.jpg
Nikon Df
タグ:春風亭一蔵
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