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お昼の★若手箱92 [落語]

お昼の★若手箱92
於:高円寺 koenji HACO

立川志の春 入船亭小辰 トーク
立川志の春『千早振る』
入船亭小辰『替わり目』
入船亭小辰『鋳掛や』
立川志の春『小間物屋政談』

鈴本から高円寺に移動し、高円寺でのお気に入りのタイ料理屋でレッドカレーを食べてHACOに。
いつもはクッションも何もない丸椅子でぎゅうぎゅうなのだが、今日はクッション背もたれつきの椅子で並べ方にも余裕がある。
んー? と思っていたら、始まってもお客が9人! えー? 志の春小辰のふたりで日曜の昼でつばなれしないなんて、そんなことあるの? へえー。まあめぐり合わせでそういうこともあるんだろうなあ。というかHACOにこんな椅子あるんだ。初めて知った。

まずはふたりでトーク。
髪の毛の話から頭の形の話、「色気のある噺家は誰か?」や下ネタの話について。
志の春さんは銀座の古いキャバレーで下ネタの会をやっているのだそうだ。
小辰さんも言っていたが、噺家としてそういうネタを持っておくのも強みなんだとか。扇辰師も高座で演ることはないが、打ち上げなどで酔客に頼まれて艶笑小話などを披露すると大層ウケるらしい。

志の春さんの一席め、先日来日したサウジアラビアのVIPが日本ぽいことをしたいということで、志の春さんに英語で落語をやってほしいと依頼があったとか。
ギャラは言い値でいいと言われ、分厚い封筒を見せられたのだが、指定された日は月例の独演会がある日でどうしても外せないと泣く泣く断った、というところで目が覚めた、という。……え、どこからが夢? どうやら全部らしい。志の春さんだとあり得るからなあ。
噺に入ると隠居の知ったかぶりっぷりが楽しい。
業平の歌を思い出す時に「古池や……じゃなくて……千早振る 神代もきかず 竜田川 唐紅に 水くぐるとは」「……お前さん今本当に間違えたね」「ぼーっとしてるとダメですねぇ」。古池やって金明竹?

小辰さんの一席め、「まだいたのか」で終わらずにフルバージョン。フルバージョンは久しぶりに聴いた。
小辰さん演じるおかみさんは、しっかり者ながらも亭主の三歩後を歩いてくるような大和撫子。旦那に対して声を荒らげたりしない良妻賢母的な感じで、キャラがブレない。それでいてどこか色気のある感じ。
トークの「色気のある噺家」とき、志の春さんに「小辰さんは色気あるよね?」といわれて「師匠のモノマネをしてるだけ」と言っていたが、扇辰師のこと好きすぎだろ。

二席めは喜多八師匠仕込の『鋳掛や』。
実は小辰さんは子ども苦手なんだそうだ。あれ、お子さんいなかったっけ。
多分小学生くらいの子どものことを言ってるんだろうが、なんかわかる。
私もそうなのだが、苦手というか接し方がよくわからないという感じなんじゃないだろうか。そんな感じが伝わってくる高座。

志の春さんの二席めはじっくりと骨太の古典落語を。
どうやら志の輔師の形そのままのようだ。
悪気はないんだろうが軽薄な大家の性格がよく出ている。

こんな会を10人足らずで聴くなんて贅沢というかもったいないなあ。
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