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第百三回 高縄手落語会 [落語]

第百三回 高縄手落語会
於:白金高輪 港区高輪区民センター3F 和室

瀧川鯉佐久『金明竹』
桂宮治『壺算』
瀧川鯉佐久『新聞記事』
桂宮治『明烏』

高円寺から一度帰宅してから高輪に移動する。
この会はいつもなぜか20人足らずくらいしか入っていない。場所は駅ビルの中だし、木戸銭は1500円だから別に高いわけじゃないし、かわら版にも情報も出てるし、何より宮治さんがたっぷり二席やるのに。
いやまあギチギチよりは聴きやすくていいんだけど。

前座の鯉佐久さん、言い立て部分を早くやろう早くやろうと焦りすぎだのか、特に後半部分の「兵庫の兵庫の」の部分がカミカミに。
道具屋のお内儀さんに「ゆっくりと、噛まずにもう一回」と言わせてもう一度やり直したのは落ち着きが感じられる。

そういえば宮治さん、だいぶ久しぶり。半年以上空いてしまった。
宮治さんの一席め、昼間に大手町落語会に出演し、そこは600人満員だったそうで、そことの落差にうまくテンションが合わないと戸惑い気味。
席が後ろから埋まってるのを見て「もっとみんな前にこようよ! みんなひとつになろ?」とか「笑ってるのこのおじさん(戸越銀座おじさん)だけじゃねえか」など、いつものように客席も巻き込む。
マクラで前職の販売員時代のエピソードを語る。化粧品の中で本当に落ちないものがあるそうで(資生堂のナントカとか)、他のメーカーのちょっと落ちやすいものを売る際には、薄く資生堂を腕に塗りつけておいてその上から他メーカーのものを塗り、「ほら落ちない!」とやっていたのだとか。「詐欺師みたいなことをやってました、気をつけたほうがいいですよ」と『壺算』に入る。
兄いの悪辣ぶりというか悪質さは今までに聴いた他の誰よりもピカイチ。
それに毒されて道具屋まで悪くなっていくのがおかしい。
パニクっている道具屋のかわりに店の応対をして、安い火鉢を高く売りつける兄いの手腕もお見事。

宮治さんの二席め、とにかく若旦那のウブさというかピュアっぷりがおかしい。
見世のおばさんに部屋へ連れていかれるときの場面では「何をするんですか、やめてください! ああっ、源兵衛さーん、太助さーん、助けてー!」と足を引っ張られる仕草のまま高座を下りて舞台袖までズルズルと下がっていく。
やりすぎかなとも思うが面白い。

さすがに今シーズン最大の寒波ということで、タイツや靴下、手袋を二重にしていても寒さがしみる。早く春にならないかなあ。
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