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人形町噺し問屋 その六十六 [落語]

人形町噺し問屋 その六十六
於:水天宮前 日本橋公会堂

三遊亭兼好『磯のあわび』
岡大介 カンカラ三線
三遊亭兼好『宿屋の仇討ち』

今日は仕事でスクランブルが入って定時前に上がることは叶わず。
なんとか無理やり上がったものの、ご挨拶とじゃんけんさんの『狸札』は聴けなかった。一席めのマクラが始まったところで会場に滑り込む。

一席め、東京ディズニーリゾートはいい加減男の夢の国である「東京ディズニーY(ヨシワラ)」を一家の父親のために併設するべきではないかというマクラから噺に入る。
与太郎の暴走っぷりがひたすら馬鹿馬鹿しくも楽しい。

ゲストの岡さんは昨年末に聴いて以来。
『東京節』や今年の世相を皮肉った『ストトン節』など。
周りのおじ(い)さんおば(あ)さんなども岡さんに合わせて口ずさんでいた。私といえば『東京節』をちょっと知ってる程度。
さすが流しで鍛えているだけあって素晴らしい喉を聴かせる。

兼好師の二席め、源兵衛たちが大騒ぎしている仕草で上げている手の形を、そのまま万事世話九郎が伊八を呼ぶための手の形に使っている。この演出はよく見るけど、これはいかにも落語でしかできない表現だなあ。そしてこれを不自然に感じさせないのが落語の面白さというか。
この万事世話九郎は「隣が宵のうちからかっぽれなぞ踊っておる。これでは体が思わず動いて眠れないではないか」とか、「隣で相撲を取っておる。体がうずいて眠れん」など、言葉の端々から茶目っ気が見えて最後の場面の伏線になっている。その細かい演出が面白い。

終演後に居酒屋で一杯呑む。
おでんを頼んだのだが、煮込みすぎてなのか大根とかちくわぶがなんでか苦い。
「甘口辛口ってのはあるけど、苦口ってのは初めてだ」という『時そば』のセリフをそのまま体験する。あれ何だったんだ。
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rokohi

rokohiも兼好師匠の宿の仇討ちには感動しました。
隣との様子が、リズムがよく、師匠の名調子でしたね。その他、萬橘さん、正太郎さんなど、いっています。Mackyさんには足元にも及びませんが~~~
by rokohi (2016-11-01 17:09) 

Macky

>rokohiさん
こんにちは。いつもありがとうございます。
兼好師匠の高座は明るくメリハリがあるので、聴いていて楽しいし、情景が目に浮かびやすいですよね。
江戸の三人が相撲を取っていたところをたしなめられて「まーた怒られちゃった」と笑うところなどはいかにも兼好師匠っぽくて好きな場面です。
あまり他の人でこのネタに当たらないんですよね。なんでだろう。
by Macky (2016-11-03 13:22) 

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