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第三十八回 一蔵ひとりの会 [落語]

第三十八回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『鷺とり』『王子の狐』『寝床』

昨日は素人落語の発表会があり、カメラマンとして5時間近い長丁場をずっと撮影する。昼飯を食べる時間もとれないものの、これはこれで楽しい。D7000を高座正面に固定してインターバルタイマーで撮影し、Dfでいろいろ動きながら撮る。
しかし打ち上げに参加してから家に帰ってきたら、身動きできないほど疲労困憊していた。やっぱり体力落ちてるんだなあ。
昼近くまで寝てしまい、野球を見ながら保険会社へ請求書類などを書いていたらあっという間に夕方に。

さて、なんか一蔵さん久しぶりな気がする。
一席めはマクラもたっぷりと。
今行われている真打披露興行に触れ、最近の真打披露興行は馬風師の無茶振り大喜利会になってしまっているという。で、それが始まったのは一之輔師の興行からだという。 へえー。そのときの披露興行行ったなあ。その時はそれが普通なのかと思っていたが。
また娘さんが高校に入学したらしく、高校の説明会に行ったそうだ。校長などの話は一蔵さんの高校とはだいぶ違ったらしいが、生活指導の先生というのはジャージにジャケットというおかしな格好で、そういうのは変わらないんだなあとのこと。……うちの学校にそんな先生いたかなあ……?
で、その娘さんが最近落語にハマっているらしく、「落語ヤベェ」とのこと。どうやら『落語心中』から落語に入り、友だちといろいろCDなどを聴いているらしい。まず「喬太郎ヤベェ」らしい。その中でも『鬼背参り』がお気に入りとのこと。俺ちょうど一昨日聴いたばかりだ。渋いっつーかアレ牡丹燈籠的なほとんど怪談だよね? 「古典は誰がいい?」と聞いたところ、白酒師、兼好師、一之輔師を挙げ、大御所では権太楼師とのこと。すげえな娘さんいい趣味してらっしゃる。
さて噺の方は前に聴いた時とちょこちょこ変わっているような。なのだが、雀を捕まえるくだりのオチ「雀だけで焼鳥屋行っちゃった」をまたしても噛む。前に聴いた時もここ噛んだんだよなあ……鬼門なのだろうか。
捕まえた鷺の力で空を飛ぶ仕草をしたときに「この体格では無理がある……!」とボヤくのがおかしい。一度五重塔から飛び降りて、布団の反動で塔のてっぺんに戻ってくる仕草でも「跳べた!」といっていたが残念そんなに跳べてない。とはいえあの体勢からヒザの力で跳ぶってすごいな。兼好師の『六尺棒』なんてすごい高さ跳んでるんだけど。

二席め、おそらくネタおろし。
一席めだけで40分話してたそうでマクラなしで噺に入る。
お稲荷さんの裏手で寝ている狐を起こしたら化かされそうになった、というのは初めて聴く形。
やはり狐の食べ物の好みを聞いたりして、暗に狐だとわかっているという突っ込みをちょこちょこ挟みながらのやりとりが面白い。

前半二席で一蔵さんは汗びっしょり。着物の汗ジミが半端ない。そしてチラッと見えたが座布団まで汗で濡れていた。
なのでクーラーが入り、場内はほんのりひんやり。バイク用にズボン下とヒートテック着てきてよかった。
三席めの『寝床』は何度か聴いたことがあるが、何度聴いても面白い。十八番まで育てようとしているのだろうか。
重蔵のヨイシャーぶりと、旦那に向かって「あ?」と言ってしまう二面性は一蔵さんそのものでおかしい。回を重ねるごとにその二面性のコントラストが際立ってきているように思える。
旦那の子どもっぽい面倒くささもいい味。

そういえばもうすぐ40回スペシャルのはずなのだが、会場が8月14日まで取れなかったのだとか。
なので来月が39回、再来月は41回、7月を42回とカウントして8月を40回とするそうだ。チラシもそのようになっていて芸が細かい。
今回のゲストは誰だろう。
タグ:春風亭一蔵
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