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ノラや寄席(第248回) 兼好・萬橘二人会 [落語]

ノラや寄席(第248回) 兼好・萬橘二人会
於:高円寺 koenji HACO

三遊亭兼好『新作(単身赴任)』
三遊亭萬橘『蒟蒻問答』
三遊亭萬橘『牛ほめ』
三遊亭兼好『愛宕山』

板橋から高円寺へ移動。狭くてギュウギュウだし椅子はクッションもないポリプロピレンの丸椅子だしその割に木戸は高いし、実はあまりノラやは好きではないのだがこれはこざるを得ない。つーかいつも番組いいんだよなあ……。せめて椅子がもう少しどうにかならないものか。尻と腰が痛くなるんだ。

兼好師、サラリーマン時代に単身赴任をしてみたかったというところから噺に入る。
単身赴任してきたサラリーマンが会社から帰ってきて荷ほどきをしようとしたのだが、靴屋の娘である妻が靴の箱で荷造りをした上、大学生の息子が書いた中身の表書きが難解すぎてわからないという新作。
タイトル調べようとしてもヒットしないので、新しい噺かも。これはラッキー。
妻に電話しようとするのだが、無理やり妻にスマホに機種変させられたために使い方がわからず戸惑う姿がリアルでおかしい。兼好師はガラケーなのに、操作に迷ってつぶやく内容がやけに詳しいなと思ったらiPhone使いの萬橘師に聞いていたらしい。萬橘師曰く「恐ろしい兄さんですよ、いつの間にか利用されていた」。
妻や息子の感覚がわからず呆然とする中年男性の悲哀がとにかく絶妙な噺。
しかし思ったことをすぐ口にするのがオバハンの生態とはいえ、オチまで先回りして口走ったのは「イラっとする」を超えた黒い感情が芽生えたよ後ろのおばちゃん。
二席めの『愛宕山』は兼好師では初。一八の軽薄さと考えなしな行動がひたすらおかしい。
「どんな幇間だ!」という旦那のセリフもあったが、この一八はなんでこんな性格で幇間やってるんだろう。京都までお供してるんだから、野だいこじゃないだろうし……。

萬橘師、家で飼っているザリガニの話をマクラに。根津神社で釣ってきたそうだが、「東京のザリガニは引っ込み思案」だそうだ。萬橘師の故郷であれば一度糸を垂らせば5匹は釣れたそうだが、東京のザリガニは「挟もうかな、どうしようかな?」と考え込んでしまっているとのこと。家族で釣りに行き、5つほど仕掛けを置いていたのだが、後ろから「アレ食べるのかしら」と言われたそうだ。
一席めの『蒟蒻問答』は特にアレンジもなくどストレートに。もともと終盤の問答のところまではそんなに面白い噺ではないが、その分問答部分でいきなり汗だくになりながら大熱演。そのパワーに気圧されて大笑いしてしまう。
坊主を湯がくのが趣味という権助もいい味出している。
二席めの『牛ほめ』は萬橘師テイスト満載。台所の柱の穴を隠す方法は与太郎が自分で考え出したり、牛の褒め様などもおとっつぁんから教わってないという斬新な形。
茫洋とした与太郎が萬橘師と合っていてなんとなく話してるだけでおかしい。面白いなあ。

終演後の打ち上げはパス。今月から1万以上小遣い減ったからあんまり打ち上げに気軽に行けない……。
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