SSブログ

初笑い!新春特撰落語会 兼好・一之輔 〜差しつ差されつ二人会〜 [落語]

初笑い!新春特撰落語会 兼好・一之輔 〜差しつ差されつ二人会〜
於:亀有 かめありリリアホール

三遊亭こうもり『堪忍袋』(らしきもの)
三遊亭兼好『高砂や』
春風亭一之輔『雛鍔』
春風亭一之輔『鮑のし』
三遊亭兼好『お見立て』

前座、これまで聴いたすべての噺家の中でも一二を争うひどい高座。彼は何度か聴いたが、真面目に落語する気がないんだろうな。少なくとも私には感じられない。前座のグダグダとした自分語りなんて誰が聞きたいんだ。「堪忍袋」という落語に出てくるアイテムを使って、ゴシップやダジャレをピンのスベリ芸人、末高斗夢が着物着て喋ってるだけ。改作とも言えない。もう落語家とか名乗らないで欲しい。ホント五代目圓楽一門ヤバいよ。酷すぎる。

気をとりなおして兼好師。
新年らしくおめでたい噺をかける。クドクドと何度も繰り返したりせず、あっさりさっぱりと。それでもちょっとした仕草や顔つきで爆笑を産むのはさすが。
二席めは喜助の苦悩ぶりが楽しい。わざとらしく目にお茶を塗る仕草も笑える。

一之輔師、家族と初詣に行った際、3歳になる娘さんがお面屋の前で「プリキュアが欲しいの」とずっとつぶやいていたのだとか。知らんぷりをしていたら、店のオバちゃんが娘さんを煽るらしい。しかし今はお面1枚800円もするのだそうだ。「黒門亭の木戸銭とそう変わらないんですよ!」とのことだが、そりゃ高いなぁ……。
その流れから『初天神』か『団子屋政談』かと思ったが、同じく子ども物の『雛鍔』。久しぶりに聴いた。いくつかくすぐりが増えていたが、やっぱりご隠居が金坊に小遣いをやろうとして引っ込めたときに「坊や今舌打ちした?」というところが面白い。
二席めの『鮑のし』は一之輔師では初めてかも。甚兵衛さんのぼんやりっぷりと、周りの甚兵衛さんへの冷遇っぷりがおかしい。
大家の家に再度乗り込んだ時に、足で戸を開けたら反動で戸が閉まって頭を挟むというくすぐりはよく聞くが、一之輔師はそれを3回くらい繰り返していた。馬鹿馬鹿しさに拍車がかかっておかしくてたまらない。
大家との問答はなく、熨斗の根本の啖呵で終わり。確かに従来のオチはわかりづらいが、ここで切るのも斬新。

さすがのふたりの芸で存分に楽しませてもらった。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0