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池之端しのぶ亭 きつつき改メ萬橘真打昇進披露 [落語]

池之端しのぶ亭 きつつき改メ萬橘真打昇進披露
於:根津 池之端しのぶ亭

三遊亭こうもり『寄合酒』
三遊亭好の助『子ほめ』
三遊亭王楽『新作(魚屋のラブレター)』
春風亭昇太『ちりとてちん』
三遊亭きつつき改メ萬橘真打昇進襲名披露口上
三遊亭好太郎『猿後家』
三遊亭好楽 小咄 都々逸
三遊亭萬橘『長短』

かわら版を見ても顔付が出ていなかったのだけれど、とりあえずきてみる。
しのぶ亭は初めてだけど、なるほどこりゃ狭い。

こうもりさんはしっかりと最後まで。
拾ってきた味噌を味見するときの顔が迫真。

好の助さん、マクラで「人を褒めるときは顎を引け」という話をし、噺の中でご隠居もそのように褒め方を教えていた。ここから番頭さんや竹さんと話すときに顎を喉元にピッタリとくっつけて何を言っているかわからないという演出に。これは場内爆笑するほど面白かった。

王楽師は演目名わからず。
魚屋の父親が、片思い中の息子のために魚駄洒落が詰まったラブレターを書くというストーリー。ググっても出てこないので、最近の作なのだろうか。
後ろで聴いていた昇太師に「キ○ガイ」との評を受けたとのこと。

その昇太師、これまで聴いた中でぶっちぎりで面白かった。
昇太師のハイテンションでわーわー話す話しぶりが、お世辞のうまいひとりめの男と、ぶっきらぼうなふたりめの男とどちらにもあっていた。
特にふたりめはいかにもチンピラっぽく話すのだが、「出てくる酒肴が美味くて、悔しいけど思わず表に出てしまう」という思いが伝わってきた。
「ちりとてちん」を食べる場面はさらにハイテンション。食べようとしても思わず顔を背けてしまい、最後には「お母さーん!」と絶叫しながらかき込むところは苦しくなるほど笑った。

仲入り後、王楽師が司会で好太郎師、萬橘師、昇太師、好楽師が並び、襲名真打昇進披露口上。
それほど毒も強くなく、いたって穏やか。

好太郎師、急いでいるのかちょいちょい噺の細部を端折っている印象。

好楽師、本来ならヒザがわりということで色物が出るところなのだが、ということで軽くいくつか小咄を。

萬橘師、初めてクレジットカードを作ることができた、と興奮気味にその顛末を報告。確かに芸人はカード作りにくいとはよく聞くが、真打になってもそうなのだろうか。カードが発行されたときに、係員4人に「おめでとうございます!」と祝福されたとのこと。
さて『長短』はネットの配信で聴いたことがあるが、やっぱりこの手の噺は生で見て聴いた方が格段にいい。
特に長さんの「間」は下手な人が演ったり、耳で聴くだけではイライラするだけだが、萬橘師のはそこも面白い。
また、オチも通常のものよりもう一捻りしてあってこれもいい。

終演後、少し歩いて上野公園へ。
桜がいい感じに咲いていた。週末には満開だろうか。
image.jpg
Nikon D7000
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