SSブログ

両国寄席 さぁ、お祭りだ!四代目萬橘襲名披露 [落語]

両国寄席 さぁ、お祭りだ!四代目萬橘襲名披露
於:お江戸両国亭

三遊亭楽しい『からぬけ』
三遊亭一太郎『夕立や』
三遊亭兼好『高砂や』
三遊亭小圓朝『酒百態』
三遊亭こうもり『味噌豆』
柳亭燕路『長屋の花見』
林家木久蔵『新聞記事』
三遊亭円楽『代書屋』
真打昇進襲名披露口上
三遊亭圓橘『稲川』
スティファニー 奇術
三遊亭きつつき 改メ 萬橘『佐々木政談』

遊馬師の会が終わって両国へ移動する。
両国亭へ着いてみると、人だかりが。あれ、並んでる? と思ったら、並んでるどころじゃなくて「もうこれ以上はお断りしておりまして……」とのこと。両国寄席の割引券を渡して帰されそうになるが、いやいやいやいやいや。いやいやいや。そんなもn
とぐずぐずしていたら、「じゃあ並ぶだけ並んでみてください」とのことで、なんとか札止めを喰らわずにすんだ。私の後ろにも同じように何人か粘り勝ちで並んでいた。
ということで超満席、立見もミッチミチ。立見の一番後ろの方に陣取る。
出てくる噺家噺家全員「両国寄席始まって以来の大入り」「こんな満員見たことない」と言っていたが、いやいや兼好師の真打昇進披露のときもこれくらい入ってたから。俺知ってるから。
まあ日曜で兼好萬橘両エースが揃った千秋楽ってんだから満席にもなるだろうっていうかこれで満席にならなかったらいつなるんだって話だ。

前座の楽しいさんはこれで「らっしい」なんだと。

一太郎さん、イケメンすな。

兼好師、本来なら大家(たいけ)同士の縁を取り持ったという説明や馴れ初めなども出てくるのだけれど、兼好師の場合はそのような結婚する家についての言及などはなし。なのでなんとなくさっぱりした感じ。
おめでたい席なので『高砂や』ということだが、謡を習うやりとりの中で
「そのこと萬橘さんに伝わってますかねぇ?」
「どうかなあ、鈍いからなあ」と新真打にも毒を忘れない。

燕路師が遅れているのか、なぜか前座のこうもりさんが出てくる。いきなりのことでテンパっているのか、同じことを何度も繰り返して客に「落ち着いて」と声をかけられていた。
気を取り直して『味噌豆』に入って小僧が味噌豆をつまみ食いしようとしたところで「もういいよ」と声がかかり高座を降りる。そんなつなぎ初めて見た。

燕路師は時間が短いからか、かなり急ぎめで早口ではあるけれど、きっちりと柳家の『長屋の花見』を披露。

スペシャルゲストとして木久蔵師。……彦いち三三談春鶴瓶など錚々たるメンツを毎日のスペシャルゲストとして呼んでいて……えーと今日千秋楽ですよね? ……まあ今日そんな大物が来たらそれこそ入りきらなくなるか。まさかそこまで計算を!?

当代円楽師は三遊亭小遊三師の本名、天野幸夫が来店するほぼ改作の『代書屋』。
名前の漢字の「夫」を説明するのに、「人でなしだよ人でなし! 知らねえのか、『人』って書いて二本線で消すから人でなし!」というのはうまいなあと思った。

真打昇進襲名披露口上は、本日出演の真打全員が壇上にのぼり、口々にお祝いを述べる。誰も素直には褒めず、いろいろとイジっていた。
誰が言ったか「アフリカの置物みたいなご面相」には会場大爆笑。

師匠の圓橘師は贔屓ができる噺の『稲川』を弟子へのお祝いに。

スティファニーは初めて見た。ポロンさん美人さんすな。

さていよいよ新真打の萬橘師の高座。
立身出世のおめでたい噺として『佐々木政談』をかける。
うん、やっぱり正直言って落語の腕前としてはうまくはないと思う。うまくはないんだけど、それが不快ではないばかりか、なんだか妙におかしくて笑ってしまう。これがフラってやつなんだろうなあ。
兼好師と並んで今後の圓楽一門の顔となってほしい。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0