西新宿ぶら〜り寄席 天どん・馬るこ二人会

西新宿ぶら〜り寄席 天どん・馬るこ二人会
於：西新宿 ミュージックテイト西新宿店

鈴々舎馬るこ『鮑のし』
三遊亭天どん『呼ぶ男』
鈴々舎馬るこ『ぞろぞろ』
三遊亭天どん『反対俥』

末廣亭の深夜寄席を収録したCDが発売された記念の落語会。
馬るこさんはプロデューサーとしての参加で、落語は収録されていないとか。
会場のミュージックテイト西新宿店は落語CD専門店かと思うほどの品揃えで、物欲を刺激される。宝くじ当たったら志ん朝師のCDとDVDを買い占めよう。

まずは馬るこさん。相変わらずちょこちょこと現代のくすぐりを巧みに織り交ぜてくる。
古典に現代ネタは下手すると浮くだけでかえって醒めてしまうことがあってあまり好きではないのだけれど、馬るこさんの場合あまりそれがない。力業な気もするけど、わーっと笑いを畳み掛けられて違和感を覚える暇もないのかも。
二席めの『ぞろぞろ』もそんな感じ。神様に願掛けするのが茶店のお爺さんではなくなぜか娘で、エグいほどの下ネタをぶち込んできた。

天どんさんも相変わらず「着いてきてますかー」「この話つまらないですかー。でもやっていきますよー」と探り探り。
そういや真打の名前どうなったんだろう。
一席めの『呼ぶ男』は初めてデリヘルを頼んだ男の話。フィリピンの嬢が来たところに彼女や妹や会社の社長たちが次々とやってきて……という噺。なんか天どんさんの新作って自分の家に呼ばれざる客がやってきて……という噺が多い気がする。
二席めの『反対俥』は威勢のいい俥屋が花粉症という若干改作もの。いつも気だるげな天どんさんが威勢良く「あららららららー！」と言うだけで新鮮だった。

タグ：鈴々舎馬るこ 三遊亭天どん