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タイつれづれ ドリアン [ぶつぶつ]

果物の女王がマンゴスチンなら、果物の王様はドリアン。
タイでも別格の扱いで、1個180~200バーツ前後とタイの果物としてはややお高い。
最近では日本でもちらほら見かけるが、やはり東南アジアの風景がよく似合う。
旬の時期は5月ぐらいらしく、今回の旅ではあまり見かけなかった。クラビの市場で売っていたのを1個買って食べただけ。
20121212_01.jpg
Nikon D7000

ドリアンといえば、まずはその匂いだろう。
発酵してるような、生ゴミのような、甘い香りに腐ったタマネギをつっこんだような……。まあはっきりいっていい匂い、ではない。
最近は匂いを抑えた品種もあるが、タイ人でも苦手とする人はいるようだ。また、持ち込み禁止となっているホテルもある。
一度、買ったことを忘れて車の中に一昼夜放置してしまったことがあった。次の日にドアを開けた途端、もわっと濃縮されたドリアンガスが襲いかかってきて、眉間を殴られたような衝撃を受けた。窓を開けて走っていても、いつまでも匂いが残って大変だった。

凶器となりそうなトゲトゲの分厚い皮を剥くと、オムレツのような形の黄色い果肉が現れる。中には大きくて硬いタネが入っている。
皮は買ったときに頼めば剥いてくれる。大抵発砲トレーに入れてラップもしてくれるが、匂いもれまでは防げない。

口に入れると、その強烈な匂いもムワッとやってくる。
味は濃厚なクリームチーズケーキのよう。濃密でねっとりこってりとした甘さで、とても自然にできた甘さとは思えない。
甘みの奥にタマネギのような、ニンニクのような刺激のある風味もある。
先に書いたように、タネが大きいので食べられる箇所はそんなにない。
とはいえその濃厚な甘さと強烈な匂いで、切り分けた塊を3つも食べればもう充分。なんだけど、今回丸々1個買っちゃったので食べ切るしかない。
泊まったホテルはドリアン持ち込み禁止ではないみたいだけど、これを冷蔵庫に入れたら大変なことになりそうだし、部屋の中にあったらくさくてたまらない。
下品な話で恐縮だが、ドリアンを食べたあとはなぜかやたらゲップが出る。で、そのゲップがまたドリアン臭い。自分のゲップでダメージを受けるくらい。

それと、ドリアンは酒と一緒に食べるとよくないとされている。最悪死に至るとまで言われているが、さすがにそれは大げさなようだ。
「鰻と梅干し」程度の根拠とはいえ、タイでは昔からの言い伝えられているわけで、あえてその教えを無視することもないか、と一応ドリアンを食べたらある程度の時間はアルコールは摂らないようにしている。
ドリアンは好きだが、あまり食べない理由のひとつ。あの暑さの中では、ドリアンよりもビールの方がありがたい。

空港でドリアンのソフトキャンディを買ったら、予想以上にドリアンそのものの味でびっくりした。会社のお土産に買っていったらまったく減らない。悲しい。
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