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某真打勉強会 [落語]

某真打勉強会
於:都内某所

某真打のシークレット勉強会。SNSなどにもポスト禁止ということなので、とりあえず年末の集計するときの行ったという記録として。
「ネタおろしをしたりしなかったり、蔵出しをしたりしなかったり、虫干しをしたりしなかったり、落語をしたりしなかったり、愚痴を言ったり言ったり」の会。

普段は平日の19時開演なのだが、今日は祝日ということもあってか1時間早く18時開演。
兼好師の会が終わったときにあと20分しかなかったのでやや急ぎ気味で会場へ。それほど遠い位置ではなかったので5分前には着いた。
……が。18時にスタッフが「えー……。開演時間となりましたが、師匠がまだ楽屋にいらしてません。少々お待ちください」とのこと。
おやおや? これはもしや時間を変えたことを忘れたパターンでは? いやまさかそんなベタな……と思っていたらスタッフが「えー、今ご自宅を出られたそうです。こちらまで30分ほどかかるとのことです」。やっぱりかい!
「もし待てないという方がいらっしゃいましたら本日は返金いたします」とのことだがまあもう今日はこれしかないしなあ。結局誰ひとり帰らなかったようだ。
18時50分近くに「すみませんでしたぁ! すぐに!」とご本人が登場し、5分ほどで開演。着物ってそんなに早く着替えられるんだ。
案の定開演時間を間違えたらしい。「すみませんでした! 仕事が押したとかじゃなくて家でマンガ読んでました! 『Blue Giant Explorer』の7巻読んでました!」。
「いや、さすがにこれだけ遅れたのは初めてです。二ツ目の頃に道楽亭の会で開演時間を30分間違えたことはありますが、それ以来です。……これはお客様の前で絶対に言っちゃいけないんですが、まだこの会でよかったと思ってる自分もいます。宣伝してるわけでもなく、他の演者に迷惑をかけるわけでもなく……」。まあね、ここにいる人はブログ見てきてるから絶対一見さんはいないしね。
普段は愚痴やボヤきの多い会なのだが、さすがに入門直後の見習いの頃に遅刻した話とか、しくじった話がメインに。「なんでこんなに自分の傷を抉るような話ばかり……。でもこんな状態で落語なんてできませんから……。いやー、なにかお詫びの品をお渡ししたい。手ぬぐいを人数分持ってこようかと思ったんですが、そんなんで喜ばないなと。もう持ってるでしょ?」。うん。「カレーのチケットとかない?」とスタッフに尋ねるもそんなものはない様子。別にいらないけどね……。「お客様はこういうとき『高座で返してくれればいいよ』って言ってくださるんですけど、何かしたいんですよ!」。まあ俺も遅刻したことはあるからわからなくはないけど。
とはいえ確かに落語聴き始めて20年近く経つけど、本当にひとりしか出ない独演会で演者が開演時間に来なかったのは初めてかな。黒門亭で目当ての人が来なかったこととかはあるけど……。
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第8回そば打ち体験・兼好落語 [落語]

第8回そば打ち体験・兼好落語
於:本所地域プラザ・BIGSHIP

三遊亭けろよん『子ほめ』
三遊亭兼好『饅頭こわい』
三遊亭兼好『茶の湯』

久しぶりのそば打ちの会。
前回は平日だったので参加できなかった。なので4年振りにBIGSHIPにくる。
ここ毎回だがそば打ちはパスで落語のみの参加。兼好師の蕎麦打ちしてるところを写真に撮る機会ではあるが、知らない人たちと一緒にそば打ちとかムリです。

兼好師も久しぶりで行き方を忘れてたそうで、浅草でバスを降りてけろよんさんと歩いて来たらしい。浅草からだと結構遠い。「ホントは駒形とか蔵前から来ればよかったんですよね。大変な目に遭った。それにしても浅草は人が戻りましたね。外国の方も増えて。『この時期に浴衣!?』って人もいますけど」。浅草は道も混んでてバイクでも抜けるのに時間がかかった。
「噺家はカレンダーをあまり気にしないので、人出の多さにようやく今日が祝日だと気づいた。今日は天皇誕生日だったんですね。今の陛下は63歳。落ち着いてますよね。噺家で同い年って誰だろうと思ったら昇太師匠。あんな落ち着きのない……。あの方は多趣味ですから、いろいろなことをなさってる。最近ではお洒落な米丸師匠に影響されて、服を直したりしてるんですって。自分で。『せっかく嫁もらったのに』っていったら『うるせえ!』ってめちゃくちゃ怒られた」そうで。
昔は誕生日という概念がなく、年が明けたらみんな一律で歳を取るものだった。それが変わった頃のお話で……と兄貴分の誕生日が舞台の『饅頭こわい』に。
兼好師のは3年半振りくらいか。
それにしてもあの兄イの家はあれだけ若い衆が集まって、次の間もあって、どんだけ広いとこに住んでんだって話ですな。冒頭に「大家さんに騒ぎを起こすなと釘を刺された」ってセリフがあるんだから長屋なんだろうが……。
アリを怖がる男の蟻の行列の仕草がおかしい。このくだりでそんな仕草をしている人を他に知らないし、なぜかアリが「兄イの酒を盗んだのはコイツダヨ」とドサクサに紛れて告白するのも他にいないよなあ。

二席め、「この後はそばを食べる時間ですのでそれをお楽しみに」。まあ俺は参加してないのですが。
「ただそば打ちを趣味にするのはやめたほうがいい。食べ物を作る趣味っていうのは家族が大変。毎日そばを食べさせられて『どうだ、うまいか?』って聞かれたりするから」という。そういや子どもの頃、普段は料理をしない親父が一時きんぴらごぼうを作るのにハマってた時期があってやたら食わされたっけ。毎回「美味いか?」って聞かれたなあ。子どもがきんぴらごぼうなんて好きなわけないじゃん。きんぴらごぼうが美味いと思ったのは大人になってからだし、今だって別に食わなくてもなんの支障もない惣菜だしなあ……。
「趣味の最後に行き着くところは茶の湯なんだそうです」と噺へつなげていく。
普通の話の流れだと「ご隠居と定吉のふたり」→「長屋の三人」→「知り合いとか町の人」と被害者が増えていくのだが、今日は「ふたり」→「町の人」→「長屋の三人」の順。でも考えてみれば長屋の三人のところがこの噺は面白いので、サゲに持ってくるのは正しいのかも。
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