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第12回チャリティ公演 いきいき笑転会 [落語]

第12回チャリティ公演 いきいき笑転亭
於:日比谷 日比谷図書文化館

三遊亭げんき『牛ほめ』
三遊亭兼好『替り目』
三遊亭兼好『佐々木政談』

クライアントのクソ担当から金曜の夕方に打ち合わせ資料が送られてきやがり、月曜9時半からの打ち合わせのためにまとめとけときた。……ほー、それはつまり俺に遅くまで残業するか休日出勤しろってことですかい。へー。あーマジぶっ◯したいわー。
結局金曜遅くまで残業したものの終わらなかったため昨日も休日出勤。それも深夜までかかっちまった。そろそろ心身ともに限界だなあ。
あーでもこの歳になってまた履歴書を書きたくねえー。

せめて今日はゆっくり寝ていたいが、猫砂やビールのストックが少なくなっていたので買い出しやら猫のトイレ掃除やら。
せめて今日は早く寝よう。

年に一度のチャリティ落語会。
日比谷公園内の図書館での公演で、日比谷公園は有楽町の駅から近いけど日比谷公園に入ってからが遠い。ということに毎年日比谷公園に入ってから思い出す。

主催のNPO法人の活動報告の後に高座をセッティングしてげんきさんが登場。
なんかしらんがやたらマイクの位置が高い。
げんきさんも戸惑っている様子。しかも電源が入っておらず、途中で気づいてげんきさんがスイッチを入れる。なんかまあこういうのもいかにもNPOの会って感じ。

兼好師の一席め、「こんなに高座が高かったでしたっけ。いいですね、新年から命の危険を感じながら落語をやるというのは」とひと笑い。
「正月は若い人が『正月ぐらいは和のものを』と落語会にきてくれたりして、客席が若返るんです。……いいですね、この会はそういうことがない。着実に年齢を重ねていくという感じで……。それにしても一年が早い」と若い時に時間の経過が遅く、年を取ると早く感じる仕組みを話している時にメクリがバサっと落ちる。慌ててスタッフが出てくるも、「いいですよ、そのままで。大した話してないですから」と寛容さを示す。というか多分なんかのボードにテープかなんかで貼ってあるだけっぽく、すぐには直せなそう。「いいですいいですそのままで。どうせ落ちますから。……それに3年前も落ちたの」となんだか楽しそう。「えーと何の話してましたっけ。(マクラの)オチを言う前にメクリが落ちるという……」。
年末の紅白の話から八代亜紀の話題に。「私の子どもの頃から活躍されている方で、子どもながらにも『わっ、厚化粧だ』とわかるのがよかった。でも『舟唄』とか、じわじわとその良さが沁み込んでくる。『♪肴は炙ったイカでいい』……これを聴いて大学生の時にやってみたんです。そしたら美味いの。イカは炙るのがいいですね。刺身だと味がない。焼いてもいいですがちょっと苦味が出る。ちょっと炙るくらいが一番美味い。イカの味が口の中に広がってる時に酒で流す。……なのであの歌では安酒を呑んでます。イカの旨味で流し込んでる。イカが強すぎて味がわからなくなるから、いい酒を飲むはずがない」と名探偵兼好が誕生する。「『女は無口な方がいい』……そんな人はいません。というか女が無口になったら怖い」と兼好師のいつもの女性観から『替り目』に。上手いマクラだなあ。噺にピッタリだもんね。
ゴキゲンな酔っ払いの屁理屈ぶりが楽しく、おかみさんに論破されそうになるときにしばしば見せる拗ねた表情がおかしい。
おでんを買いに行かせた後に「今でも結構いい女なんだよな……。お向かいのおかみさん連中、3人ともしっちゃかめっちゃかだからな……」という表現がたまらない。

仲入りの際にようやくマイク位置が直され、兼好師も「やればできるんじゃないですか」と笑う。……が、今度はマイクを下げすぎてて声があまり拾われていないような……。
「最近も裏金やらいろいろなことが起こっていますが、国会でも『対策をしています』といいながら全然やる気がないというのが驚きますね。まあ泥棒が法律を作ってるようなものですよ。我々大人はまだ我慢しますけど、子どもは可哀想ですよね。子どもには『悪いことをしたら捕まるんだ、辞めなきゃいけないんだ』ということを見せたい。だから国会には常に子どもを何人か置いたらいいんじゃないですか。子どもに『おじさんはわるいことをしたのになんでやめないんですか』って質問させたらいいんですよ。野党よりよっぽどいい仕事しそう」。名案だけど子どもに恥じる心を持つ人間が議員なんかやらないか。
そこから『佐々木政談』に。これもまた見事なマクラ。
毎回書いていることだが、兼好師の『佐々木政談』はオリジナルキャラである吟味与力の三蔵がかなりいい味を出している。白吉が「佐々木信濃守であるぞ」と名乗りをあげ、「あの者、余と同名らしい」と笑う佐々木信濃守に対して「それではアナタは……?」と戸惑うなど、かなりすっトボけたキャラクター。『粗忽の使者』の治部田治部右衛門と通じるところがあり、それがとても楽しい。

あーあ、こんな楽しい噺を聴いても心が晴れない。明日の打ち合わせ憂鬱だなあ。
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