SSブログ

三遊亭兼好・桂宮治 年忘れ落語会 [落語]

三遊亭兼好・桂宮治 年忘れ落語会
於:亀有 亀有リリオホール

三遊亭兼好 桂宮治 トーク「キンミヤ大好き!」
三遊亭けろよん『かぼちゃや』
三遊亭兼好『宗論』
桂宮治『プレゼント』
桂宮治『元犬』
三遊亭兼好『やかんなめ』

ボーナス出たのはいいけど三割持ってくってホント泥棒だな増税メガネ。
しまむらとユニクロで冬用の服を買い足す。いやまあもっといいもの買えるくらいは出たけれども、あまり服にこだわるタチではないのでこれで充分です。

まずはふたり揃ってトーク。
「三遊亭兼好です」「神田伯山です」「絶対違うわ」「あんなに性格悪くない」とのっけから飛ばす。
「兼好師匠には前座の頃からお世話になっていて、協会は違うけどずっとかわいがってもらっていた。着物畳んでたんですよ。こんな一緒に上がれる立場じゃないんですけど……」と宮治師。
「でも今は『笑点』で好楽師匠のお世話してるんで。今日も収録してきたんですけど、好楽師匠、足の爪剥がしてるんですよ。私、肩を貸しながら登場したんですよ。1月にその模様が流れますから!」「ホントすみません。お世話になります」。好楽師匠何をしてるんですか。
「兼好師匠、最近冷たくないですか」「だってホラ、最近一之輔寄りだから」とジャブの応酬が続く。
「兼好師匠、ふだんトークとかしないですよね」「しないねえ」「それが今日はやってるというのは、実はこの会にスポンサーがついたんです。……我々のギャラは変わらないですけど」。それがキンミヤ焼酎の宮崎本店らしい。というかこの会のチラシがキンミヤのパッケージのパロディみたいになっていて、兼好宮治でケンミヤだからかと思ったがそういうことか。
「私の実家、ビルのオーナーでして。飲食店も入ってたんですよ。で、キンミヤのオリジナルグラスに『宮』って入ってるんですけど、私は本名『宮』っていうんで、ウチのオリジナルだと思ってた」と宮治師。え、お坊っちゃまだったの?
「今日はキンミヤの会長さんもいらっしゃってる。なので皆さんにもお土産があります。凍らせてそれを好きなもので割ると氷で薄まらないという『シャリキン』になるパウチを全員分用意していただきましたのでお持ち帰りください!」とのこと。こんな大きな会場でお土産付きは珍しい。

けろよんさん、名前でひと笑いきたのはひさしぶり?
本来夏の噺だとは思うが前座には関係ないのか。

兼好師の一席め、「今日は17時という中途半端な時間なのに皆さまお集まりいただいて。昔は落語会は夜じゃないと人が集まらなかったんですが、最近では平日の昼間の方がたくさん入るんです。……高齢化、なんでしょうねえ」。リーマンの俺には羨ましい話で。
「もう12月だというのにあまり年末の感じがしないのはやっぱりこの暖かさですかね。今日なんかも昼間は汗ばむくらい。こないだウチに蚊がいたんですよ。もう少しすると『蚊がいるよ……冬だね』なんてことになるかもしれません。ただクリスマスツリーが出るとクリスマスの気分になりますね。カップルがいちゃついてるのを見るとほんとムカつきますけど、日本人は宗教にいい加減ですね。ただ、旧統一教会みたいなのはありましたが……。二世の問題なんかもありました。ただ二世がダメだとなると、伝統芸能の世界は大変ですね。歌舞伎とか物心つく前から舞台に立たせて、アレも一種の洗脳じゃないですか? お能の世界でも子どもの頃からいろいろ仕込むそうで。そりゃあ幼い頃から英才教育を受けていれば、子どもは伸びますわね。……ただ落語はなぜか二世に才能は受け継がれないようで……」と黒い笑いから親子の宗教対立を描く『宗論』に。
相変わらず「我々の信ずるところの主イ…………エ~~スは」を溜めるところが理屈抜きにとにかく楽しい。今日は溜める溜める。

宮治師の一席め、「今日も『笑点』の収録行ってきたんです。『よくすぐにあんなに答えられますね』と言われますけど、あれ放送の3倍くらい答えてますから! そんなにすぐ答えられないですよ。みんなが手を挙げないところを、仕方ないからあまり面白くない答えでも若手が間を繋いで答えてるんですよ。それを放送できる分の面白い答えが溜まったなと思ったらフロアディレクターから『次の問題に』と指示が出るんです。あとは編集ですよ。そんな中、本当に答えた分しか放送に使われないのが好楽師匠なんですよ。全然答えない。『ホラディレクターから”好楽さん答えて”ってカンペ出てますよ』といっても『宮治くん僕見えない』ってホントに言いましたからね! あの師匠から兼好師匠をどうやって育てたんでしょう」。
そのほかにも宮治家のこれまでのクリスマスエピソードや広島でタクシー強盗になってしまった話などをマクラに。
今日はキンミヤのお土産が全員分にあるからか、化粧品のサンプルを地方の量販店で配るという噺の『プレゼント』。
おそらく化粧品のセールスマンだった宮治師の実体験? をもとにとにかくサンプルを配りながらセールストークをマシンガンで喋りまくる。噺の中に実際の化粧品の名前をパロった製品名が出てくるのだが、女性には大ウケで男性はポカンとする。私も雪肌精のパロディくらいしかわからない。
前半はとにかく捲し立て、後半はいきなり湿っぽいというか。……うーーーん。ぶっちゃけていえば正直面白くない。ちょっとチープすぎるというか。人情噺というのでもなく、なんか単純にいい話みたいな感じに。なんかもう一捻りあるのかとも思ったのだけれども。

二席めは宮治師では初の『元犬』。ちょっと意外というか聴いてなかったっけ?
人間になったシロが「恥ずかしい」と胸と股間を隠すが、「……落語は想像力……」といって客席のひとりに向かって股間を隠していた手を放す。
口入れ屋の上総屋にはすべて話しており、上総屋も半信半疑ながらもシロの耳の後ろの匂いを嗅いで「お前シロだな!」と確信するのがおかしい。「これをみんなにそのまま話したら私が病院に連れて行かれるから」と皆には教えない。

兼好師の二席め、ご母堂が膀胱がんで手術をされたそうで、「初期だったんで手術も簡単で、次の日には歩き回れるくらい元気になったんです。膀胱がん専門の病棟というのはないので、空いている部屋に入れてもらって。それが脳の手術をした病室だったそうで、その病室の方に向かって『頭が悪かったんですね』と言ったそうで……」。天然だそうだから言いそう。
病気の話から「今の時代になくなった病気に男の疝気に女の癪」と『やかんなめ』に入る。
相変わらずやかん頭の武士の感情の乱高下が楽しい。
頭を舐められているときのリアクションや、奥方と女中にお礼を言われているときの激昂ぶりなど、とにかく見どころがたくさんで楽しい。

終演後にパウチのキンミヤ焼酎のお土産を頂いて帰る。ホッピーがいいんだけど、焼酎が1パックだと外が余っちゃうな……。さてどうするか。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。