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三遊亭兼矢の色々ひとり会 [落語]

三遊亭兼矢の色々ひとり会
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭兼矢『垂乳根』
三遊亭兼矢『小言幸兵衛』
柳家小ふね『鈴ヶ森』
三遊亭兼矢『品川心中』

休みの日だというのにいつもと同じ時間に起きて落語へ向かう。
乗り継ぎ駅でいつもと反対に行かなきゃならないのに、習性でいつものホームへ行ってしまい、ああ逆だったと新宿方面ホームへ行くと目の前を電車が出ていく。まあ山手線だから3分待ちゃあ次がくるんだけど、新宿でも目の前で電車が出ていく。あの電車に乗れていれば。

会場に入ると結構埋まっている。
二ツ目の会としてはなかなかの入りなのでは。
……マダム率高えー。印象では7〜8割がマダム。なんだ、息子枠なのか。あと若い人もそこそこ。

兼矢さんの一席め、「今日はあまり予約が入ってなかったので主催の和希さんの機嫌がよくなかったんですけど、ゲストの小ふねアニさんは人をノセるのが上手い。それに次第にこれだけお客さんが入っていただけたのでどんどんテンション上がっちゃって、さっき袖で『ガンバッテ!』って言われた。そんなキャラじゃないでしょ……」。
ミケランジェロの絵が500年振りくらいに新たに見つかり、その経緯などを。なんかいつもどことなくマクラが文化的。
夫婦の話題となって『垂乳根』へ入るが、大家との場面ではなく書生さんの部屋に。嫁さんが難しい言葉を使うと大家から聞いているので、普段自分が話す言葉での結婚の挨拶を難しい言葉遣いに直してほしい、という依頼をする。
その努力が実り、挨拶を読み上げると「微笑」
「微笑」とウケる。たまに「爆笑不可避」とか「激おこ」とかネットミームも混ざるのがおかしい。

そのまま二席めに。
「最近Yahoo!ニュースのコメントとか見てるんですけどすごいですね。言いたい放題。こないだは『名探偵コナン』に文句を言っていた」とコナンダジャレを2つほど出したが華麗にスベる。
「文句が出るということは共感を得られていないということ。だから小言になる」と『小言幸兵衛』に。
一席めに比べるとアレンジは抑えられているが、ちょいちょい工夫が加えられている。ちゃんとストーリーに沿った肉付けがされていて、割と理論派なのかもしれない。

仲入りに入ろうとしたときに高座にマイクが持ち込まれ、小ふねさんが登場。兼矢さんの誕生日が近かったこともあり、「兼矢さん生誕29年祝い」が行われ、小ふねさんから祝辞が読み上げられる。
小ふねさんはチラシにもわざわざ「ゲスト:柳家小ふね(親友)」と書かれているほどで、普段から仲がいいらしい。祝辞の内容は「こないだ一緒に映画に行ったら予告編で『こんなの誰が見にいくんですかねー!』とか『うわっ、つまんなそう!』とまあまあ大きい声でいっていて隣のおじさんに睨まれていた」とか「上映後も『面白かったですね』といいつついろいろダメ出しをしていた。映画のお金を出したのは僕です。お金返してほしい」とか。兼矢さんの正直すぎるところは変わっていないようだ。
主催の和希さんからお茶漬け、小ふねさんからはお茶のプレゼント。

親友の小ふねさんはあっさりと短めに。前に聴いた時も思ったが、親分が軽い。

兼矢さんの三席め、お染が金三を丸め込むときに「夢は叶えるためにある!」と心中に向けて前向きなんだか後ろ向きなんだかわからないパワーワードで押し切るのがおかしい。
仕返しには行かず、親分の家まででサゲ。

ところどころに工夫を加えられており、たまに「それいる?」と思わないものもあったものの、だいたい流れに沿った自然な感じで面白かった。
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